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UPDATE 1-ドル/円は神経質な動き、ウクライナ情勢などにらみ=来週の外為市場
2014年3月14日 / 10:53 / 4年前

UPDATE 1-ドル/円は神経質な動き、ウクライナ情勢などにらみ=来週の外為市場

(内容を追加しました)

[東京 14日 ロイター] - 来週の外為市場は、引き続き神経質な動きになりそうだ。ウクライナ情勢や中国の景気鈍化懸念でリスク回避の動きが広がればドル/円 で円高圧力が高まると警戒されている。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和縮小が継続された場合、日米の金融政策の違いがあらためて意識され、ドル高圧力が発生しそうだ。情勢が流動的なだけに、振れが大きい相場展開が続く可能性がある。

予想レンジは、ドル/円が100.50―103.00円、ユーロ/ドルが1.3750―1.3950ドル。

<クリミア情勢とFOMC>

ウクライナ南部のクリミア自治共和国では16日にロシア編入の是非を問う住民投票が予定されている。米国のケリー国務長官は、住民投票が予定通りに実施されれば、米国と欧州連合(EU)は17日に「一連の重大な措置」を発動させるとしている。

住民投票が延期される場合もあるため予断を許さないが、ロシア編入が決定された場合には、欧米諸国が制裁措置に踏み切るか、ロシアがどのような態度を示すのかがポイントになる。市場参加者には、米国とロシアの「経済制裁合戦」を指摘する声もある。

ウクライナ情勢がさらに緊迫化した場合は、地政学リスクが意識され、ユーロ/円にユーロ売り/円買い圧力がかかりやすく、ドル/円も円高が進む可能性がある。市場では「100円半ばまで進んでもおかしくはないが、2月初旬に100.75円近辺で3回跳ね返されている。100円台ではドル買い意欲も強く、100円を一気に割り込むような展開にはならないだろう」(国内金融機関)との声が出ている。

他方、米国では18─19日にFOMCが開かれる。米連邦準備理事会(FRB)がイエレン議長体制となって初めて行われるため、市場参加者の注目を集めている。

FOMCでは、ウクライナ情勢にかかわらず、量的緩和の縮小を継続していくとの見方が出ている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券のチーフ為替ストラテジスト、植野大作氏は「金融緩和の出口が全く見えない日本と、粛々と緩和縮小に動く米国という構図が再確認される。ドル/円は、ウクライナ情勢にからんだリスクオフの円高圧力と、日米の金融政策の違いが再確認されることによって発生するドル高圧力とが綱引きする状況になる」との見方を示す。

<日銀の早期追加緩和観測は後退>

日銀は11日の金融政策決定会合で、当面の金融政策の「現状維持」を全員一致で決めた。景気の現状については、輸出の判断を「横ばい圏内の動き」とし、従来より下方修正した。設備投資と生産については、判断を上方修正した。

一部で期待されていた追加緩和が行われなかったことで、短期筋を中心に利益確定のドル売りが強まった。

黒田東彦総裁は決定会合後の記者会見で、2%の物価安定目標実現が困難と判断すれば「政策をちゅうちょなく調整する」と述べたが、市場では、黒田総裁が目標達成に自信を持っていると判断。日銀の早期追加緩和観測はやや後退した。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野氏は「黒田総裁が目標達成に自信を持っている以上、消費増税後すぐの追加緩和は道理が合わない。やるとすれば10月以降になる」とみている。

為替マーケットチーム

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