Reuters logo
〔戦略特区を問う〕道路特区はPFI拡大のトリガーに=みずほ証・菊地氏
2014年4月7日 / 06:22 / 3年前

〔戦略特区を問う〕道路特区はPFI拡大のトリガーに=みずほ証・菊地氏

[東京 7日 ロイター] - みずほ証券リサーチグループ、エクイティ調査部、パン・アジアチーフ株式ストラテジストの菊地正俊氏は、ロイターの取材に対し、戦略特区について、道路特区はPFI(Private Finance Initiative:民間資金活用による社会資本整備)事業の規模拡大のトリガーとなり得るテーマで、できるだけ早期の選定が望まれる、との見方を示した。

インタビューの要旨は以下の通り。

─―特区6地域の指定に対し、市場の受け止め方はどうだったか。   「安倍晋三政権は2年間で岩盤規制改革の突破口を開いていくとの方針を表明しており、市場の期待値は高まっていた。しかし、国家戦略特別区域諮問会議が3月28日に発表した内容は、具体性に乏しく、市場は反応に窮した。ネガティブサプライズとはならなかったものの、第三の矢の実行には時間がかかるとの印象をあらためて与えた」

  「当初は1月に予定されていた特区の発表が3月末までずれ込んだことで、より詳細な内容が明らかになることを予想していたが、地域や規制緩和の内容は具体性を欠くものだ」   「例えば、東京圏の対象地域は、東京都、神奈川県の全部または一部と、千葉県成田市となっているが、指定範囲は、全部または一部のどちらにするかを含め、今後、関係地方公共団体の意見を聞いて政令で定めるとされた。東京圏の規制緩和の内容については、国際ビジネス拠点の形成に資する構築物の整備などしか記載されておらず、どの地域の容積率を緩和するのか不明だ」

─―愛知県の道路特区をどうみているか。   「政府はPFI事業規模を、今後10年間で現状の3倍に拡大する方針を示している。われわれは、愛知県の有料道路コンセッション特区がそのトリガーになると期待していたが、落選した」

 「3大都市圏で唯一落選した愛知県については、愛知県知事が立候補の際に自民党を除名されたしこりが残っていた可能性や、トヨタ自動車の業績が好調なため、特区の必要性が低下した可能性、道路の既得権益を守りたい国土交通省や自民党道路族の意向が働いたことなどが推測される」

─―今後の期待は。

 「新藤内閣特命担当相(国家戦略特別区域)は3月28日の会見で、個別地域の落選理由については発言を控えると同時に、第2弾の選定はあり得るものの、時期は未定であるとの見解を示した。ただ、2年間の集中改革期間中における第2弾の選定には含みを持たせた」   

「道路特区については、雇用制度改革や農業改革と合わせて、できるだけ早い段階での選定が望まれる。今回発表された第1弾の詳細を待つとともに、第2弾の選定に期待したい」     取材は4月4日に行った。

(インタビュアー:森佳子) (森佳子 編集:田巻一彦)

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below