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長期金利0.6%台前半中心か、10年債入札は無難予想=今週の円債市場
2014年5月6日 / 23:23 / 3年前

長期金利0.6%台前半中心か、10年債入札は無難予想=今週の円債市場

[東京 7日 ロイター] - 今週の円債市場で、10年物最長期国債利回り(長期金利)は0.6%台前半を中心にした取引となる見込み。4月米雇用統計は非農業部門雇用者数が約2年ぶりの大幅増となったが、2日の米国市場は緊迫の度合いを増すウクライナ情勢に強く反応し、質への逃避から株安・債券高となった。円債市場でも米雇用統計のインパクトは限られそうで、地政学リスクを材料視した相場展開になりそうだ。もっとも、日本の大型連休中の米10年債利回りが2.6%近辺で推移したため、円債を積極的に積み増す動きにはならないとの見方も出ていた。

8日に10年利付国債の入札が行われる予定。日銀の異次元緩和が継続する限り基本的には需給は締まる方向にあり、利回り0.6%台前半でも一定の投資家需要を集め無難に入札を通過するとみられている。

長期国債先物6月限の予想レンジは144.90円─145.30円。   10年最長期国債利回りの予想レンジは0.630%─0.590%。

2日に発表された4月米雇用統計は非農業部門雇用者数が約2年ぶりの大幅増となった。発表前の段階で、円債市場では、米雇用統計の数字が予想を大きく上振れた場合、「早期の利上げ観測につながり、このところ低下基調にある米10年債利回りが反転し、急上昇する警戒感が根強くある」(国内証券)との指摘がみられていた。事実、発表後に米10年債利回りは一時2.70%に上昇する場面があった。ところが、ウクライナ情勢の緊迫の度合いが高まる報道が伝わると、不安から米国債を買う動きが一気に強まった。結局、米10年債利回りは3カ月ぶりの低水準となった。市場では「大型連休明けの円債市場でも米雇用統計のインパクトは限られそうで、地政学リスクを材料視した質への逃避が優勢になりそうだ」(国内金融機関)との見方が出ていた。

もっとも、10年物最長期国債利回り(長期金利)で0.6%割れがあったとしても試す程度にとどまるとみられている。10年333回債は、業者間市場で売買が成立しにくい状況が続いていることや、10年利付国債入札を前にした調整が入ることが想定されている。市場では「日銀の追加緩和への期待が後退している状況で、長期金利の0.6%割れを買い進む地合いにはなりにくい」(前出の国内証券)との見方が出ていた。5日以降の米10年債利回りが2.6%近辺で推移したことも意識されそうだ。

8日の10年利付国債入札は、クーポン0.6%の333回リオープン発行が想定されている。入札についてSMBC日興証券・シニアクオンツアナリストの山田聡氏は「10年カレント物の最近の利回り推移から判断して、0.6%台半ばまでの上昇は期待しにくい。入札前にどこまで調整できるかが焦点だが、0.630%程度までの上昇にとどまりそうだ」と指摘。「今期に入ってからの1カ月をみても押し目らしい押し目がないため、0.620─0.625%の水準であれば一定の需要を集め、入札は無難に通過するのではないか」と予想している。

4月1日入札の4月債(333回)は入札の好不調を示すテールが2銭で、応札倍率は4.76倍だった。

ロイターニュース 金利マーケットチーム

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