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ドル/円に下方圧力、米金利低下やウクライナ情勢緊迫で=今週の外為市場
2014年5月6日 / 23:58 / 3年前

ドル/円に下方圧力、米金利低下やウクライナ情勢緊迫で=今週の外為市場

[東京 7日 ロイター] - 今週のドル/円には下方圧力が掛かりそうだ。予想より強い米雇用統計が発表されたものの、ドル買いは持続せず、連休中にドル/円はじり安となった。米長期金利の低下傾向、ウクライナ情勢の緊迫化とドル/円の圧迫要因が意識されている。連休明けで国内の実需筋が市場に復帰、底堅さが出ると予想されているが、これまでのレンジ下限を割り込む可能性が指摘されている。

予想レンジは、ドル/円が100.50―103.00円、ユーロ/ドルが1.3800―1.4000ドル。   

米労働省が2日に発表した4月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比28万8000人増と、2012年1月以来、約2年ぶりの大幅増となった。市場予想の21万人増も上回った。失業率は6.3%と、前月から0.4%ポイント低下し、2008年9月以来、5年半ぶりの水準に改善した。

米経済動向が第2・四半期に入り大幅に回復している兆候を示唆する内容となったものの、為替マーケットの反応は「冷淡」だった。ドル/円は103.02円まで急伸した後、すぐに伸び悩んだ。

国内金融機関の関係者は「あれだけ強い米雇用統計なら104円台に上昇してもおかしくないはず。米国の経済指標が強すぎて、かえって内容を信じきれなかった可能性もある」と話す。1月分、2月分の雇用統計でも、発表直後こそ市場予想に対する強弱を反映した値動きになったが、相場はすぐに反転し、明確なトレンドが形成されるには至らなかった。

ドル/円のレンジ相場の長期化による「弊害」も指摘されている。大手証券の関係者は「このところヘッジファンドはポジションを長く持ち続けることをしない。ドル/円が上昇してもすぐに閉じてしまう」とする。

ドル/円は日本の大型連休中にじりじりと水準を切り下げ、7日の東京時間早朝には101円後半で推移。3月3日の安値101.20円が意識されている。米長期金利の低下傾向、ウクライナ情勢の緊迫化などが圧迫要因となった。市場では7日のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が注目されている。

連休明けで実需筋のドル買いが「復活」すると見込まれ、東京時間はドル/円が底堅く推移すると予想されている。しかし、イエレン議長が早期の利上げに慎重な姿勢を改めて示す可能性があるとされ、「現時点ではドルは買いにくい」(邦銀)との声が出ている。

6日にはユーロ/ドルが急伸した。ドル安傾向が強まるなか、ユーロに資金が向かった。

8日には欧州中央銀行(ECB)理事会が開かれる。市場では、短期金利の持続的上昇によって、ユーロキャリー取引を通じて作ったポジションはコスト増から「保有し続けることが厳しくなっている」(外銀)とされている。こうした事情も背景となり、特にヘッジファンド勢の間では、ECBによる金融緩和待望論が根強い。

しかし、欧州連合(EU)統計局が発表した4月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は、前年比0.7%上昇と2009年後半以来の低水準だった3月の0.5%から加速したため、ECBが5月8日の理事会で緩和措置を講じる可能性は低いとみられている。 (為替マーケットチーム)

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