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〔クロスマーケットアイ〕大台回復しなかった日経平均とドル円、米雇用統計後も慎重さ残る
2014年10月6日 / 08:12 / 3年前

〔クロスマーケットアイ〕大台回復しなかった日経平均とドル円、米雇用統計後も慎重さ残る

[東京 6日 ロイター] - 週明けの東京市場では、日本株やドル/円 の
上値の重さが目立った。9月米雇用統計はプラス・マイナス両方の材料が混在し、都合よ
く解釈できる内容だったが、強気が一度消えた市場では売り材料に目が向かいがちだ。シ
ョートカバーは入ったものの、景況感は依然慎重。日経平均 やドル/円は大台回
復に至らなかった。
    
    <強気相場なら申し分ない内容>

    9月米雇用統計は申し分ない内容だった。もしくは、申し分ないと解釈できる内容だ
った。非農業部門雇用者数は24万8000人増と市場予想を上回り、足元の米経済が順
調に回復していることを示した。失業率は6年ぶりの水準に低下した。同時に、時間当た
り賃金が上昇しなかったことで、金融緩和の長期化への期待も維持された。

    以前の強気相場であれば、米2─3年債利回りは上昇する一方、長期金利は抑えられ
、米株高、ドル高のダブル高をもたらす内容だった。しかし、強気が薄らいだ今の相場の
反応はやや異なる。
    
    3日の市場で、米ダウ は200ドル超の上昇となったものの、前週のマイナス
分を取り戻すには至らなかった。S&P も2000ポイント台を回復しなかった。
米2─3年債利回りは上昇し、米プライマリーディーラーの米利上げ時期予想は前倒しさ
れたが、ドル/円は110円を超えることはなかった。
    
    日経平均は空売り比率が過去最高水準まで高まっていたことで、ショートカバーが入
った。しかし、1万6000円の大台回復には至らず、急落前の水準まで戻せないでいる
。円安が数少ない買い要因である日本株は、ドル/円の上値が重くなれば買い材料が一気
に乏しくなる。「以前はドル上昇の要因ばかり注目されていたが、今はドルの頭を抑える
要因が注目され始めてきている」(邦銀)という。
    
    <伸びない賃金>
    
    弱気材料として懸念されたのは、時間当たりの賃金の伸びが鈍いことだ。
    9月米雇用統計では、時間当たり賃金は0.01ドル減少と市場予想の0.2%増を
下回った。前年比では2.0%増と増加率は前月からやや縮小した。雇用の数は拡大して
いるものの、賃金上昇率は前年比2%前後で一向に上向かない。
    
    賃金が上昇して来なければ、将来のインフレはマイルドになる。長期金利に乗るイン
フレプレミアムは小さくなり、利回りを抑えるほか、利上げを急がなくてもいいことにな
る。「一度利上げした後の利上げペースは、想定より遅くなる可能性がある」(外資系証
券エコノミスト)とみられていることが、ドルの圧迫要因となり始めている。

    三井住友信託銀行マーケット・ストラテジストの瀬良礼子氏は「非農業部門の雇用者
数の数字は強かったが、時間当たり賃金の上昇が全然付いて来ていないし、労働参加率も
下がっている。米雇用は改善してきているのだろうが、もろ手を上げて喜べる様子ではな
い」と指摘。利上げしても長期金利が上がらない「コナンドラム」が再来しそうな気配も
感じられるとしている。
    
    さらに米経済が比較的堅調である一方、欧州、中国、そして日本も経済は減速気味だ
。低金利といっても10年利回り で2.5%付近を維持する米債利回りは投
資家にとって魅力は大きい。貿易赤字や経常赤字の縮小、ユーロ安の進行など、金利面だ
けではないドル高材料もあるが、世界中から資金が米国に流れ込めば、米債利回りはさら
に上がりにくくなる。

    <新指数「LMCI」>
    
    市場が注目するのは、今晩にも米連邦準備理事会(FRB)が発表するとみられてい
る新しい労働関連の指標だ。
    
    労働市場情勢指数(LMCI)と呼ばれ、失業率や企業の採用計画など、19の指標
で構成され、労働市場全体が改善しているかどうかをみることができるという。
    
    三菱東京UFJ銀行・シニアマーケットエコノミストの鈴木敏之氏は「この指標で米
雇用がまだ安定してないということが示されれば、9月米雇用統計で高まった市場の早期
利上げ期待は再び後退するかもしれない」と指摘する。
    
    このLMCIは、雇用統計発表後の最初の営業日の米東部時間午前10時以降に公表
される予定となっている。毎回の振れが大きく市場の反応も過敏になる米雇用統計の「カ
ウンター」として今後、効果を発揮することになるのかが、市場の関心を集めている。

  (伊賀大記 編集:田巻一彦)
    
 <東京市場 6日>
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   日経平均       国債先物12月限      国債335回債    ドル/円(15:00)
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  15890.95円           145.97円         0.515%        109.53/55円     
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   +182.30円            -0.01円        変わらず        109.78/80円    
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注:日経平均、国債先物、現物の価格は大引けの値。
    下段は前営業日終値比。為替はNY午後5時。

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