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東京外為市場・午後3時=ドル119円を回復、株価が下げを縮小
2014年12月10日 / 06:39 / 3年前

東京外為市場・午後3時=ドル119円を回復、株価が下げを縮小

[東京 10日 ロイター] - 
                   ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円 
  午後3時   119.08/10 1.2390/94 147.55/59
    正午現在   119.47/49 1.2370/74 147.80/84
  午前9時現在 119.35/37 1.2386/90 147.84/88
    NY午後5時 119.70/72 1.2373/75 148.09/13

    午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点と比べてドル安/円高の
119円前半だった。株価が一時500円を超えるマイナスとなる中、ドルも一時118
円台に下落したが、株価が引け間際に下げ幅を縮めるとドルも119円台を回復した。株
に比べてドルの底堅さが意識されたが、方向感は出なかった。
    
    前日の相場が荒れ模様となり、朝方から動きづらい地合いとなっていたが、午前8時
半過ぎに119.18円をつけた後はしっかりと推移した。この日は商業決済が集中する
五・十日に当たり、「輸入企業のドル買いもそれなりに出ているようだ。これまでに比べ
て水準が下がったので、押さえるべき人が押さえにきている」(国内金融機関)との声が
出ていた。
    
    10時半に発表された中国の経済指標が予想を下回ったことを受け、ドル買い圧力が
強まり、一時119.92円まで上昇。この日の高値をつけた。ただ、その後は材料不足
で伸び悩み、正午にかけて119円前半まで押し戻される場面もあった。

    中国国家統計局が発表した11月の消費者物価指数(CPI)は、前年比1.4%上
昇。同時に発表された生産者物価指数(PPI)も前年比2.7%低下となり、いずれも
市場予想に比べて弱い内容となった。外為市場では、中国経済と関連が深いオーストラリ
アの豪ドルが売られる一方、米ドルが買われ、ドル/円の支援要因になったという。
        
    午後には、日経平均株価が後場の寄り付きで前日比300円超の安値をつけた後、下
げ幅を広げる中でドルも弱含んだが、「株価の下げに比べれば、ドルは119円台を維持
しており底堅いといえる」(邦銀)との声が出ていた。
    株価が前日比500円超のマイナスをつけた局面では、ドルも一時118.68円ま
で下落した。その後、株価が切り返し、大引け間際に下げ幅を急速に縮めた中で、ドルも
119円台を回復した。
    市場では、リスクオフの流れが継続するかどうかに関心が寄せられている。ただ、き
ょうはドル/円に直接的な影響を与えるようなイベントがないとして「欧米株式市場の動
向を見極めたい」(邦銀)との声が多く聞かれた。
    IG証券のマーケット・アナリスト、石川順一氏は、中国株の反発を好感して欧米株
も反発する可能性があると見ており「リスク回避の流れが後退するようならドル/円は再
び120円を目指してもおかしくない」と指摘している。    
    
    <健全な調整との見方>
    
    9日のニューヨーク外為市場で、ドル/円は一時117.90円まで下げ、この8カ
月間で最も大きい下落幅となった。ダウ工業平均や日経平均先物の下落や米10年債利回
りの低下を受け、リスク回避的なドル売り/円買いが先行した。
    
    三菱UFJモルガン・スタンレー証券のチーフ為替ストラテジスト、植野大作氏はド
ル/円の下落は、これまで急速だった上昇スピードの調整で、円を売っていた投資家の持
ち高調整の側面が強いとみている。
    
    植野氏は「12月の高値121円から4割程度の下押しはあってもおかしくなく、1
16─117円台までの調整ならば十分、健全な調整の範囲内といえる」と指摘。日米金
融政策の方向性の違いや貿易需給構造の変化に基づくドル高/円安のトレンドが大きく変
わる様子はないと話す。
    
    あおぞら銀行の為替マーケットメイク課課長、諸我晃氏は118─119円への下落
であれば持ち高調整の範囲内と指摘。この先、米連邦公開市場委員会(FOMC)などの
ドル買いイベントが控えており、ドルが118─119円台を維持するようなら、売り一
巡後は、ファンダメンタルズに基づいたドル買いが入りやすいとみている。
    
    一方、前日の安値117.90円を割り込んでくるようなら、そのこと自体が材料と
なり「ドルの下落に勢いがついて調整が深まるかもしれない」(諸我氏)とも指摘してい
た。
    
    <原油安の解釈に修正も>
    
    先月27日の石油輸出国機構(OPEC)総会以降、原油安が進んでいる。前日の商
品市場では、一時、米原油先物 が1バレル=62.25ドル、北海ブレント原油先
物 が同65.29ドルまで下落し、それぞれ5年超ぶりの安値をつけた。
    
    原油安はガソリン消費大国の米景気を押し上げるとの受け止めから、このところは株
高・ドル高で反応していたが、市場では徐々に原油安のリスクオフ的な側面が意識されつ
つあるという。「原油安はドル高というより、資源国通貨売り。それが株安につながって
リスク回避の円買いという流れもでてきている。もともと原油安=ドル高という解釈には
違和感を示す声もあり、その辺が修正されつつあるのではないか」(外為アナリスト)と
の指摘も出ていた。
    
    他方、アルジェリアのユスフィ・エネルギー相は9日、OPECが原油価格の下落な
どについて話し合うため、来年6月の定例総会前に臨時総会を開く可能性があると明らか
にした。
    

 (平田紀之)

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