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再送-〔金利ウオッチャー〕長期金利一時0.4%割れ、原油安で追加緩和の思惑も
2014年12月10日 / 08:42 / 3年前

再送-〔金利ウオッチャー〕長期金利一時0.4%割れ、原油安で追加緩和の思惑も

(この記事は10日午後5時41分に送信しました)

[東京 10日 ロイター] - 10日の日本国債市場では、10年最長期国債利回り(長期金利) が約1年8カ月ぶりに節目となる0.4%を一時割り込んだ。世界景気懸念などを背景にリスク回避の動きが優勢となり、安全資産の米独国債が買われた流れを引き継いだ。原油安も日銀のさらなる追加緩和につながるとしてポジティブに働いた。四半期末や22日の国債大量償還を意識した銀行勢を主体にした積極的な積み増しが、相場をけん引した。

  <リスクオフ確認で金利に低下圧力>

10年336回債利回り(長期金利)が、2013年4月5日以来となる節目の0.4%を割った背景には、世界景気懸念やギリシャ不安などを要因にしたリスク回避の流れが存在した。

9日の欧米市場で、米国債や独国債がマネーを引きつけた動きが、東京市場でも意識されたようだ。「楽観的に買われてきた中国株式市場が前日に下げ、日本の株式市場も10日に大幅な下落となった。このリスクオフを確認することで、日本の国債市場では、金利に低下圧力がかかった」(邦銀)と分析する声が出ていた。

  <原油安、日本国債にポジティブに働く>

原油安も日本の国債市場にはポジティブに働いた。原油安は景気にプラス面があるとの見方もあるが、みずほ証券・マーケットエコノミストの末廣徹氏は「日銀が10月末の追加緩和を決める時に原油安をひとつの要因としていた。つまり、原油安は物価が下がる材料として考え、期待がしぼむことが困るということで、追加緩和を決めた経緯がある。原油安が続くようなことになれば、日本のCPIは下がる傾向になり、来年のどこかのタイミングでさらなる追加緩和が意識されることになりそうだ」と指摘する。原油安は日本に関して、金利低下要因に働きやすいという。

  <ターゲットは0.315%>

今後の展開について、市場では高値警戒感も浮上しているが、日銀が量的・質的金融緩和(QQE)で大量に国債を購入する状況で「金利は低下基調をたどることになるだろう。長期金利は0.4%割れ後に売りが優勢になったが、低下余地は十分に残しており、2013年4月5日に付けた0.315%が中期的なターゲットになりそうだ」(外資系証券)との見方が出ていた。

四半期末や22日の国債大量償還も意識され始めているため、銀行勢を主体にした積極的な積み増しが相場をけん引するとの指摘が多い。

また、相対的に金利が乗っている超長期ゾーンが選好される流れも変わらず、生保の平準買いや年金勢の実需が期待されている。超長期ゾーンについて、SMBC日興証券・金利ストラテジストの竹山聡一氏は「変動率が上昇する中で、オーバーシュートへの警戒感はあるが、来年度へ向けた利回り確保を考えると、市場参加者の早めの投資の可能性がありそうだ」とみている。イールドカーブはブル・フラット化のトレンドが当面続くとみられている。

伊藤武文 編集:田巻一彦

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