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再送-〔ECBフォーカス〕国債買い入れ統計、ひと儲け狙う投資家には宝の山
2015年6月4日 / 05:59 / 2年前

再送-〔ECBフォーカス〕国債買い入れ統計、ひと儲け狙う投資家には宝の山

(本文3段落目の発表形態に関する記述を明確化しました。)

[ロンドン 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が定期的に発表している国債買い入れデータは、ECBが次にどこの国の国債を買うのかを示すヒントの宝庫であり、量的緩和(QE)で儲けようと目論む投資家が注視している。

ECBは毎月、買い入れる国債の金額や最低利回り、償還期間を事前に公表。買い入れる国債の償還期間については、市場を歪めることのないよう、当該国債の平均の償還期間に一致させるよう配慮している。

さらに、実際に買い入れた額を毎週発表。国ごとの内訳については月ごとに公表している。

投資家が注目するのは買い入れ実績が目標を下回る国債。こうした国債は、ECBが今後、買い入れを加速させる可能性があるからだ。

アリアンツ・グローバル・インベスターズのシニアポートフォリオマネジャー、マウロ・ビットランジェリ氏は「カーブ戦略のために(毎月の)数値に注目している」と話す。「ECBが月初めに償還期間が長い国債を買い過ぎれば、その後は短期債を買うと予想できる」という。

1日公表された最新データによると、ECBが購入したポルトガル国債の平均償還期間は、当該国債の平均の償還期間より長い。オランダ国債については、それと逆になっている。つまりECBは今後、償還期間のずれを解消するため、買い入れを調整する必要があることになる。

ECBが今後、ずれ解消のため、どの償還期間の国債を買う必要があるのかは容易に想像できる。投資家はそれと同じ国債を買えばよい。

別の戦略としては、国債の供給が大幅に減少し、ECBが計画通りに買い入れを実行することが困難になるタイミングを予想することだ。

キャンター・フィッツジェラルドのシニアアナリスト、オーウェン・カラン氏は「発行予定がない、大規模な償還が控える、などのタイミングがあれば、ECBに先んじて買いを入れる好機となる」と話す。

モルガン・スタンレーの予想によると、純供給(発行額から償還とECBの買い入れを引いた額)は、7月は900億ユーロ(約1000億ドル)のマイナスだ。マイナス幅はフランスが最大という。

<ルールを作るのはECB>

しかし、買い入れデータを見て儲けることは、口で言うほど簡単ではない。クーレ専務理事が先月の講演で漏らしたように、ECBは市場の供給に基づいて買い入れペースを自由に変えることができるからだ。

つまり必要と判断すれば、ECBはルールを変えるということだ。

アルゴス・インベストメント・マネジャーズのファンドマネジャー、エドワール・ドレスペ氏は「ゲームのルールを作るのはECB。ルールが変わればアウトだ。これを忘れてはならない」と述べた。

さらに、ギリシャ危機が悪化するなど非常事態が発生すれば、ECBはルールブックを投げ捨て、国債買い入れを拡大するかもしれない。逆に、インフレ率が急上昇すれば、買い入れを縮小する可能性がある。こうした場合、いくら工夫を凝らした戦略も無駄になってしまう。

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