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為替こうみる:ドルに振り回される新興国通貨、政策より景気に着目を=BBH 村田氏
2015年6月11日 / 01:37 / 2年前

為替こうみる:ドルに振り回される新興国通貨、政策より景気に着目を=BBH 村田氏

[東京 11日 ロイター] -

<ブラウン・ブラザーズ・ハリマン 通貨ストラテジスト 村田雅志氏>

中南米やアジア、東欧といった新興国通貨のボラティリティが高まっている。各国通貨の自律的な動きというより、ドル相場の裏返しの側面が強まっているためだろう。前日はドル/円が急落したこともあり、新興国通貨は対ドルで買い優勢の展開となった。

5月の米雇用統計は好結果となったものの、翌営業日に発表された米労働市場情勢指数(LMCI)の伸びは限定的。この結果、米利上げ開始時期に関する見方がバラつくようになり、ドルの方向感が出にくくなっている。新興国通貨もしばらくは不安定な動きが続きそうだ。

新興国通貨の先行きを見通す際には、金融政策より景気の見通しを重視したい。韓国がきょう利下げに踏み切ったように、ブラジルなど一部を除き新興国当局の多くは緩和的な金融政策を維持している。差がつきやすいのは景気の見通しだ。

たとえばコモディティ価格が回復基調にあるなら、中南米各国景気の底割れは回避されるとの連想が働きやすく、中南米通貨を下支えするだろう。また、日本の投資家にはあまり知られていないようだが、ポーランド、ハンガリー、チェコの東欧3国の景気は堅調を維持し、追加緩和観測は後退している。東欧通貨はユーロへの連動性が高く、ユーロが下落すれば連れ安になるため注意が必要だが、伸びしろはありそうだ。

一方、ブラジルレアル、インドルピー、インドネシアルピア、トルコリラ、南アフリカランドのいわゆるフラジャイル・ファイブ(脆弱な5通貨)を中心とした経常赤字国は、景気の低迷もあって資本流出懸念が続き、フラジャイルなままという見方でよさそうだ。

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