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UPDATE 1-クレジット市場動向=CDS指数は動意薄、米財政問題を極端に警戒せず
2013年10月2日 / 07:24 / 4年前

UPDATE 1-クレジット市場動向=CDS指数は動意薄、米財政問題を極端に警戒せず

[東京 2日 ロイター] - 

 <対国債スプレッド>

 政保債(地方公)10年 4.0─4.5bp
 銀行債(みずほ) 5年 12─13bp
 地方債(都債) 10年 4.5─5.0bp
 電力債(東電)  5年 280─310bp

  クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、指標のiTraxxJapa
nシリーズ20 は動意薄。気配は91─95ベーシスポイント(bp)と、
前日引け(95.75bp)と比べてやや低めの水準が示された。米財政問題をめぐる協
議の行方は依然として不透明なものの、暫定予算案や債務上限引き上げはいずれ片付けな
ければならない問題との見方もあり、極端な警戒感からリスクオフに動くことはなかった
という。

  CDS市場で、指数のiTraxxJapanシリーズ20は午前に90─94bp
、午後に91─95bpと、前日引け(95.75bp)の水準と比べてタイト気味の気
配が観測された。米議会で、暫定予算案や連邦債務上限引き上げ問題がなかなか進展しな
いため、投資家、ディーラーともに動くに動けない状況になったという。
    米議会は医療保険改革法(オバマケア)をめぐる対立から暫定予算案について合意で
きず、一部政府機関が閉鎖に追い込まれるという異常事態に陥ったうえ、米経済指標の発
表遅延という問題も視野に入り、「身動きできない局面になった」(市場筋)との指摘が
あった。リスクオフにしようにも、事態が好転する可能性もある一方、見通しにくい局面
でリスクオンにも動きにくいという。
    ただ、気配が低下気味に推移したのは、暫定予算案についてはいずれ合意するとみら
れているほか、17日に期限が迫っている連邦債務上限引き上げをめぐる懸念についても
、「米国債の利払いに支障をきたすデフォルト(債務不履行)を、米議会は絶対回避する
はず」(外資系証券)との見方が根強いため。
    1日の米国市場では、ダウ工業株30種 が62.03ドル高となったほか、  
  CDSでも投資適格級銘柄で構成するIG21指数は1.5bpタイト化して80.5
で取引を終了した。米国ソブリン(ユーロ建て)も落ち着いた動きを見せているという。

    日本株の大幅下落については、反応薄。「テクニカル的な動きで、材料視しなかった
」(市場筋)との声が聞かれた。日経平均株価 は前日比314円安と、9月6日
以来の安値水準で引けた。

    個別銘柄も動意の乏しい状況。取引されたのは旧5年(2018年9月償還)と新5
年(2018年12月償還)のロールで、住友商事  が2.75bp
、丸紅  が5.75bpとなった。

  <10月発行の10年政保債、予約の積み上がりは約7割程度>

    10月発行の政府保証債(期間10年)の発行条件が2日、利率0.699%、発行
価格100円に決まった。国債利回りに対する金利の上乗せ幅(スプレッド)は第330
回国債利回りプラス4.0bp、国債利回り曲線(カーブ)に対してはプラス3.5bp
となった。カーブスプレッドは前月比で横ばい。
    予約の積み上がりはおおよそ7割程度で、完売するまでに至らなかったという。国債
金利が想定以上に低下したことで、投資家は下期入りで潤沢な運用資金を抱えているとは
いえ、慎重な運用姿勢で臨むところもあった。一方、期初から利息収入を得たい投資家の
需要を取り込んで完売する業者もいたようだ。前月債のプライシング時と比べ、流通実勢
は国債利回りプラス4─4.5bpと、一時ほどの堅調さはないものの、安定して推移し
ていることも買い安心感を誘った。結果として、スプレッドをワイド化させる必要性があ
るほど投資家需要は減退しなかったようだ。ただ、今後は消化が進まず、在庫があまりに
も膨らみ過ぎると、荷もたれ感が強まりかねないと警戒する声も聞かれた。
  発行の内訳は地方公共団体金融機構 0#0906=JFI(発行額550億円)、高速道路機
構 0#0905=JFI(同1600億円)、民間都市開発推進機構 0#0928=JFI(100億円)の
3銘柄・総額2250億円。
      
    10月発行の地方債のスプレッドも横ばいとなった。信用力が高めの自治体で、5年
債が国債カーブに対してプラス3bp程度、10年債が国債プラス4bp程度になった。
  
  <CP発行総額は1500億円弱>
  
  CP市場の発行総額は1500億円弱となった。発行レートは弱含み横ばい。
    a1格の電機が200億円(10月末期日、0.09%台後半)と220億円(12
月末期日、0.09%台半ば)、J1格の石油が300億円(2014年1月上旬期日、
0.091%付近)、a1格の別の石油が350億円(10月末期日、0.091%付近
)などの発行が観測された。

 (片山直幸

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