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UPDATE 2-ECBは市場金利を注視、上昇抑制へあらゆる手段講じる用意
2013年10月2日 / 15:54 / 4年前

UPDATE 2-ECBは市場金利を注視、上昇抑制へあらゆる手段講じる用意

(内容を追加しました)

[パリ 2日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は2日の理事会後の記者会見で、ECBは市場金利の動向を注視しており、必要に応じて上昇を抑えるためあらゆる政策手段を講じる用意があると言明した。

理事会では主要政策金利であるリファイナンス金利を0.5%に、下限金利の中銀預金金利も0.0%、上限金利の限界貸出金利も1.0%に、それぞれ据え置いた。

ドラギ総裁は、景気回復を脅す恐れや、インフレを過度に低い水準に押し下げる恐れのある市場金利の動向を「特に注視」しているとしつつも、直ちに行動を取ると断言することは避けた。

ECBは7月、市場金利の低下に向け、将来の政策指針(フォワードガイダンス)を表明。ただ、米量的緩和縮小観測などを背景に短期金利の上昇が続いたことで、ECBは懸念を深めていた。

総裁は、必要に応じ、市場金利に対処するための「多様な手段を有している」と語った

「短期金融市場については、金融政策スタンスに影響を及ぼし得る動向に特に注意を払っている」と言明。「追加の長期資金供給オペ(LTRO)も含め、必要に応じあらゆる手段を活用する用意がある」と述べた。

ロイターの調査によると、エコノミストの間では、ECBは政策金利を2015年4月まで現行の0.5%に据え置くとの見方が大勢。さらに、年末までのLTRO実施も見込んでいる。

アナリストらは利下げの可能性を排除していないものの、JPモルガンのグレッグ・フゼシ氏は、ドラギ総裁のコメントは「ECBが近く、大規模な緩和策を打ち出すことは示唆していない」との見方を示した。同氏は、ECBが2014年第1・四半期に、2年物LTROを実施すると予想する。

ドラギ総裁が直ちに追加緩和策の実施に踏み切ることを明示しなったことを受け、ユーロは対ドルで一時2月以来の高値となる1.3606ドルに上昇した。

主要通貨バスケットに対し2年ぶり高値近辺にあるユーロ相場については、政策目標ではないものの、ユーロ圏経済への影響に注意していると発言。

「為替レートはECBの政策目標ではないが、成長および物価安定にとり重要であり、動向に注意している」と述べた。

ドラギ総裁はさらに、7月に示したフォワードガイダンスに沿い、低金利を「長期間」にわたり維持する方針を再表明した。

ユーロ圏の景気回復は「ぜい弱かつ一様でない」とし、「信用フローは依然として極めて弱い」との認識を示した。

また、ユーロ圏経済に関しては「9月までの調査に基づく信頼感に関する統計は、経済活動が低い水準から段階的に改善するとの見通しを裏付けている」と指摘。ユーロ圏における基調の物価圧力は中期的に抑制された状態が続くとの見通しを示した。

不安定なイタリア政局が懸念されているが、ドラギ総裁はユーロ圏全体への波及リスクは小さいとの認識を示した。

ECBの債券買い入れプログラムや各国政府が実施した構造改革などの結果、ユーロ圏は抵抗力が強まっているとし、「数年前のようにユーロ圏全体の基礎を傷つけてはいない。ユーロ圏と通貨ユーロは抵抗力が増している」と述べた。

また、域内の銀行に対して実施される資産評価やストレステスト(健全性審査)をめぐっては、悲惨な結果は予想していないとしたうえで、すべてを明らかにし、完全な透明性を確保することが重要だと強調した。

一方で、両審査の結果を受けて影響が広がった場合に備え、安全網を整える必要があると述べた。審査の詳細は月内に明らかにするとした。

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