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かんぽ生命、日本株を3000─3500億円規模で買い増しへ=関係筋
2014年5月22日 / 03:17 / 3年前

かんぽ生命、日本株を3000─3500億円規模で買い増しへ=関係筋

[東京 22日 ロイター] - かんぽ生命保険が2015年3月期に日本株と外貨建て債券の保有比率を拡大する方針であることが、関係筋への取材で明らかになった。かんぽ生命がリスク性資産への投資配分を増やすのは、機関投資家として、安倍晋三政権下での景気拡大や脱デフレの継続に期待を寄せる相場を意識し、株式配当収益などの拡大を図るためだ。

関係筋の試算によると、かんぽ生命は日本株投資について、15年3月期に外債投資の増加額の半分程度の金額を購入増加額とする見通し。

15年3月期の外国債券への投資金額は、14年3月期の1.24兆円から約6500億円増え、1.89兆円程度になる見通しで、日本株の購入増加額は3000─3500億円になる可能性がある。14年3月期の日本株の投資残高は5816億円で、同社の運用資産(85.80兆円)の0.7%と、全体に占める割合は小さい。

かんぽ生命は2013年初頭から、日本株投資を段階的に増やしてきた。今年度に上積みすると、運用残高は08年3月期以来の高水準になる。

一方、国内債券運用における残存年数も長期化する傾向にある。関係筋によると、かんぽ生命が今後、購入する日本国債は年限が20年以上の超長期債に傾斜する見通し。10年物日本国債の利回りが約0.6%にとどまる一方で、超長期債は1.5%が見込めるため投資妙味が高い。

ただ、過去数年にわたり国内債券へのアロケーションを段階的に減らしており、15年3月期も前年比で減少する見込み。14年3月期の債券の投資金額は総額69.37兆円で、このうち日本国債が52.5兆円、外国債券は1.23兆円だった。

同社の広報担当者はロイターに対し、運用方針ついてコメント出来ないと述べた。

かんぽ生命は日本郵政グループの生命保険会社で、運用資産残高は14年3月期時点、85.80兆円。

安倍政権が推進してきたアベノミクスの「第1の矢」として、日銀は日本国債などを大量購入する「異次元の金融緩和策」を実施し、景気拡大を目論んでいる。

しかし、生保や年金基金など機関投資家にとっては、低リスク運用の格好の場だった国債運用で利益が出にくくなり、よりリスク性の高い資産の購入を迫られている。

130兆円の公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)も、安倍政権の方針の下で、運用やその組織の統治体制の改革を加速しようとしている。

具体的な対応策として、GPIFは投資先の分散を目指しており、日本国債に依存しがちなポートフォリオの「脱国債」化も視野に入ってきた。

同様に日本郵政グループのゆうちょ銀行も、運用の投資配分で外債の比率を高めている。開示資料によると、14年3月期の外債投資は前年比44%増となった一方、日本国債は同9%の減少となっていた。 (程近文)

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