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イタリア・ポンペイ付近に超巨大火山=科学者が警告
2012年8月6日 / 07:02 / 5年後

イタリア・ポンペイ付近に超巨大火山=科学者が警告

【ポッツォーリ(イタリア)5日ロイター時事】科学者らによると、イタリアの古代都市ポンペイからナポリ湾にかけての地域に「スーパー火山」と呼ばれる超巨大火山が潜んでおり、噴火すると古代ポンペイの噴火より何倍もひどい惨事になり、何百万人もの人々が死亡する恐れがあるという。ポンペイでは西暦79年にベスビオ火山が噴火し、何千人もの人々が亡くなっている。

ポンペイの遺跡近くで寝そべる犬(2008年7月17日、イタリア・ポンペイ)

 ナポリ西部に広がるカンピ・フレグレイ(フレグレイ平野=大規模な火山性カルデラ盆地)では、沸騰する泥や硫黄蒸気の吹き出す穴が見られ、一大観光名所になっている。しかし古代の人々は、このような火山性の活動がみられるこの区域を「地獄への入り口」と考えていた。またそれは将来、噴火の可能性がある場所で、その上に住む何百万人もの人々に多大な危険をもたらす恐れがあるという。

 地中深くを掘ってこの地域を監視するプロジェクトの責任者ジュゼッペ・ディ・ナターレ氏(イタリア国立地球物理・火山学研究所ベスビオ観測所)は「この地域では世界的惨事を引き起こす噴火が起こり得る。大きな隕石(いんせき)の衝突に匹敵するほどの惨事だ」と述べた。6500万年前には、隕石の衝突によって恐竜が絶滅したと考えられている。このとき地球は巨大な爆発で大気中に飛び散った粉塵によって暗闇に包まれたとされる。

 科学者らは深さ3.5キロメートルまで堀ってポンペイ近くの巨大な溶岩だまりを監視し、広さ13キロに及ぶカルデラで噴火の兆しがあれば、それを早期警告したい計画だ。

 カンピ・フレグレイは米ワイオミング州のイエローストーン・カルデラと似ているが、ナポリ後背地で約300万人が住んでいる。このため、関係者の心配は大きい。ナターレ氏はロイター通信に対し、「幸いなことに、この地域が全面噴火する可能性はほとんど稀だ。それは大きな隕石が地球に衝突する可能性が稀であることと同様だ」と述べた。しかし同時に「一部の地域、とりわけカンピ・フレグレイは人口が密集している。最も公算の大きいのは幸いにして小噴火だが、それが発生しても多くの人々にリスクになり得る」と指摘した。

 しかし、地中深くを掘って火山活動を監視するプロジェクトに対しては、掘削が引き金となって危険な噴火や地震をもたらしかねないと反対する地元科学者もいる。

 ナポリ市議会は2010年に掘削プロジェクトを阻止したが、最近選出された新市長の下で先月末にナポリ西部の鉄鋼工場跡地で掘削を再開した。

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