Reuters logo
反対運動、福島事故で激化=インド南端の原発、稼働間近
2012年9月19日 / 08:00 / 5年前

反対運動、福島事故で激化=インド南端の原発、稼働間近

ベンガル湾で水に入りながら原発稼働に抗議する人々(2012年9月13日、インド・タミルナドゥ州)

【クダンクラム(インド)19日ロイター時事】世界の大半が原子力に背を向けつつある中で、インド南端の村クダンクラムの住民たちは、インド政府が原子力発電所の稼働により、住民の生命を脅かそうとしていると訴えている。この原発は2011年の福島第1原発事故以来、初めてアジアに新設される原発の一つ。クダンクラムは04年のインド洋大津波で打撃を受けた。

 インドは、供給不足とスキャンダルにまみれている石炭業界に頼ることができないでおり、世界が原子力の安全性に不安を募らせる中で、原発の建設を押し進めようとしている。インドでは何億人もがいまだに電気無しの生活を送っており、工場は頻繁な停電に悩まされている。これは新興経済大国を目指すインドにとって当惑させられることだ。

 しかしそれは、クダンクラムに住む漁師の妻、フランシスカさん(41)にとってほとんど意味のないことだ。彼女は日本政府が福島第1原発の事故を防げなかったのに、インド政府がどうして原発の安全性を保証できようと問いかけた。

 フランシスカさんは「福島の原発事故後、われわれにも同じことが起きるのではないかと思い、とても怖くなった」と述べ、「われわれの命が危険にさらされつつある。政府はわれわれを人間だと考えていない」と付け加えた。

 ロシアが建設したクダンクラム原発プロジェクトは、四半世紀近くにわたる抗議活動に耐え、ようやく数週間後に操業が開始される見込み。出力は2ギガワット(GW)で、タミルナドゥ州の約2000万世帯に十分な電力を送ることが可能だ。

 原発の操業開始が迫る中、抗議行動は激化している。住民は操業開始を阻む最後の試みとして、ハンガーストライキを開始したり、インド洋で深さが首まであるところで人間の鎖を作ったりしたが、催涙ガスを浴びせられたり、殴られたりした。また今月には1人が射殺されている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below