UPDATE1: 米国のモーゲージ関連損失額は3000億ドルに達する可能性、秩序回復には時間必要=OECD
[ロンドン 21日 ロイター] 経済協力開発機構(OECD)は21日、米国のモーゲージ市場危機による損失は総額で最大3000億ドルに達する可能性がある、との見方を明らかにした。
そのうえで、金融機関や政策当局者は秩序ある回復のため「時間を買う」必要がある、と指摘した。
シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)、バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)、JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)の米大手銀行3行が設立を表明しているサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)対策基金について、その時間を買うための1つのメカニズム、との認識を示した。
OECDは、金融市場のトレンドに関する最新の報告書のなかで「サブプライム対策基金は調整のための時間を与えるものだ」としたうえで「市場の混乱解消のためのカギは時間」との見方を示した。
一方、OECDは、米住宅不況はまだ最悪期に入っていない、と指摘。銀行やヘッジファンド、保険会社が保有しているモーゲージ関連の商品やデリバティブは、引き続き圧迫される、との認識を示した。
OECDは「モーゲージの金利改定、返済遅延、最終的な損失において、まだ最悪期は迎えていない」としている。また、2008年にはおよそ8900億ドルのサブプライムモーゲージの金利が改定されるとし、金利改定のピークは来年3月ごろ、との見方を示している。
OECDによると、2008年に金利が改定されるサブプライムモーゲージの14%が損失になると仮定した場合、損失は金額にして1250億ドルとなる。(プライムとサブプライムの中間に位置づけられる)オルトAモーゲージも含めると、損失額は2000億─3000億ドルの範囲になることも「ありうるようだ」としている。
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