WRAPUP1: 住宅市場・原油価格が経済の脅威、金融安定が最優先事項=バーナンキ米FRB議長

2008年 07月 16日 04:12 JST
 

 [ワシントン 15日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は15日、上院銀行委員会で半期に一度の証言を行い、住宅市場の低迷やクレジットのひっ迫、原油価格の上昇が経済への脅威となっていると述べた。その上で、金融市場の安定回復がFRBの最優先事項との認識を示した。

 6月下旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、成長の下振れリスクがやや低下したとしたとの判断を示していたが、これと比較して今回の評価はより悲観的になっている。

 バーナンキ議長は、最近の数週間で、とりわけ政府系住宅金融機関(GSE)の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)や連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)の金融状況をめぐり、金融市場の不安が高まったと指摘。経済成長やインフレに対する見通しは非常に不透明だと強調した。投資家はFRBが少なくとも8月まで金利を据え置き、年内も据え置きを続ける可能性があると受け止めた。

 議長は「経済成長とインフレ見通しへのリスクを正確に評価し適切に均衡化することが、金融政策担当者にとって大きな課題だ」と述べた。

 さらに「エネルギー価格の一段の上昇の可能性や、クレジット状況のさらなるひっ迫、引き続き低迷している住宅市場は、すべて経済成長見通しに対するかなりの下向きリスクとなっている」と指摘。同時に「インフレ見通しへの上向きリスクも最近強まった」との見方を示した。

 低迷する住宅市場は「われわれが直面する最も重要で主要な課題」であり、個人消費や金融機関の健全性のカギを握るとした。

 米財務省とFRBは13日にファニーメイやフレディマックに対する支援策を発表したばかり。

 バーナンキ議長は「先行きの経済やクレジットの質が引き続き不透明であることなどからに、多くの金融市場や金融機関は依然かなりの緊張(considerable stress)の下にある」と指摘。「金融市場が一段と正常に機能するよう回復を後押しすることが、FRBにとって引き続き最優先課題となる」と述べた。  続く...

 
 

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