UPDATE1: デフレリスクは「深刻な」脅威でない=米フィラデルフィア地区連銀総裁

2008年 12月 3日 05:07 JST
 

 [ロチェスター(米ニューヨーク州) 2日 ロイター] 米フィラデルフィア地区連銀のプロッサー総裁は2日、米経済は深刻なデフレリスクには直面していないとの認識を示した。連邦準備理事会(FRB)はデフレ回避を約束することでこのリスクを軽減できるとし、インフレ目標は有効な手段との見方を示した。

 当地で開催された経済セミナーでの準備原稿で、現在の金融混乱に取り組む上で、物価の不安定が金融の不安定を招く主因であることを中央銀行は留意する必要があると述べた。

 インフレ期待を抑制しデフレリスクも防ぐ上で「FRBは持続的なデフレが広く予想される事態を回避することを約束する必要がある。持続的なインフレ期待が根付くことを回避する必要があるのと同じだ」と語った。

 その上で、インフレ目標について、インフレ期待の実体化回避と同様に「デフレ期待の実体化回避に有益だ」と述べた。

 FRBによる現在の金融政策と異例の貸し出し対策により、大規模な流動性が経済全体に供給されているとし、「金融市場が安定し始めたり、今後インフレ圧力が再び高まるリスクが生じれば、FRBは流動性の吸収に着手する必要が出てくる」と語った。

 住宅市場は2009年内の底入れが見込まれ、FRBや財務省は金融市場が「正常にやや似た状態」に段階的に戻ることを後押ししていくとした。同時に、自身の経済予想は非常に不透明とも認めた。

 経済成長は今後数四半期、引き続き弱い見通しで、2009年後半に改善し、2010─11年に潜在成長付近に戻るだろうとした。目先の経済見通しについては、企業・消費者のいずれも大きな信頼感は抱いていないとした。

 FRBが責務の範囲を大幅に拡大する前に、中銀の行動として可能もしくは必要な事柄には限界があることを認識することが重要とも強調した。  続く...

 
 

ロイターオンライン調査

写真

デフレ環境下で急速な円高が進み、「ドバイショック」も加わった。「日本株は売り材料ばかりで、八方ふさがりだ」との声も。  ブログ