〔焦点〕日銀展望リポートは下振れリスク増大に言及へ、基本シナリオ維持し利上げ時期図る
中川 泉記者
[東京 17日 ロイター] 日銀が10月末に発表する展望リポートでは、日本経済について潜在成長率をやや上回るペースで息長い成長を続けるという基本シナリオは維持されるものの、下振れリスクの強まりが織り込まれる可能性が高い。米国経済を含めた世界経済の減速リスクの増大や、賃金の上がり方が予想より鈍く、家計部門の弱さが続く可能性があるためだ。ただ、経済・物価の改善度合いに応じた金利調整を実施するとの方針に変わりはなく、追加利上げのタイミングは、米経済を中心にした世界経済の動向や金融市場の安定性回復の状況をにらみながら判断することになりそうだ。
<海外経済と賃金動向、下振れリスクが顕現化>
「上振れリスクより下振れリスクの方が強まっているのは事実」 。日銀内では、展望リポートに向けてリスクを整理しつつある多くの幹部がこう指摘している。
基本的には、世界経済の好調に支えられた輸出を起点として「生産・所得・支出の好循環の下で、息の長い成長が続く」という基本シナリオを変える必要はない、というコンセンサスだ。しかし、4月の展望リポートで挙げられた海外経済と賃金動向の2つの下振れリスクがこの半年間で顕在化している。 続く...













