〔焦点〕国内債中心のスタンス、外債投資は為替水準次第=大手生保07年度下半期・運用計画
岩崎 成子記者
[東京 19日 ロイター] ロイターが調査した大手生保各社の2007年度下半期・一般勘定資産の運用計画によると、国内債を積み増す運用スタンスが目立つ。利上げについては、日銀は年度内に一度、0.25%の利上げを実施するものの、継続利上げは見込めず金利の上昇は抑制されるとの見方が大勢。外債投資に関しては、ヘッジコストの上昇からヘッジ付き外債への投資は見送る方向だが、オープン外債は円高の進行次第で各社とも積み増す可能性を示唆している。国内株式は下落局面での割安銘柄の積み増しなどを検討するところもあるが、基本的には銘柄入れ替え程度で残高は横ばいとするところが多い。サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)は現時点では、各社ともほとんど影響を受けていない。
大手生保各社は、国内債の購入を基本とした年間の運用計画通り、下期も国内債券を積み増す方向だ。注目される日銀の追加利上げに関しては「年度内に0.25%の利上げを一度実施するが、継続利上げは見込めない」(日本生命)「08年3月までに1回というシナリオを中心に考えている。年内に1回利上げできれば3月までにもう1回という可能性も出てくるが、サブシナリオだろう」(住友生命)といった声があるなど、年度内に1回の利上げを想定する意見が多い。
購入する条件としては「長期金利は10年債で1.9%を超えてくると投資意欲が出る」(日本生命)「(長期金利は10年債で)2%を超えていくことはないとみている。1.9%前後なら当面の金利の上限に近いとの判断で投資していく」という見方に加え、「10年債利回りは1.7─2.1%(年度末1.9%)のレンジで緩やかな金利上昇を想定。収益面でキャピタルゲイン獲得を目指すよりも、その間の金利収入を得た方がいい。期間が長い債券を中心にタイミングにこだわらず、たんたんと平準買いをしていく」(三井生命)「来年1─3月期に利上げなどにより長期金利が2%を超えてきた場合は円債を新たに積み増すことも考える」(朝日生命)といった声もある。一方、「長期的には、負債にあった円金利のエクスポージャーを増やさざるを得ない。ALM投資の観点から、向こう2―3年後を見越したポートフォリオの見直しを検討する時期にきている」(太陽生命)といったコメントもあった。












