日本のCDS指数シリーズ9急低下で最低値更新、米クレジット危機の最悪期脱したとの見方広がる
[東京 21日 ロイター] 日本のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で指標となるiTraxxJapanシリーズ9JPMCDS01のプレミアムは21日、急低下し、90ベーシスポイント(bp)を割り最低値となる88bpで取引された。米金融機関のサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)に関連する評価損が、ある程度予測できるようになったことで米国のクレジット危機の最悪期は脱したとの見方が広がり、マーケットでは、信用リスクを回避する取引の勢いが弱まった。内外株式相場が上昇したことに加え、為替相場がドル高/円安に振れていることも、タイト化の要因となった。
CDSの指数シリーズ9のプレミアムは、タイト化した海外CDS市場に連動し、大幅に低下している。21日のプレミアムは、午前にあっさり90bpを割り、18日から10bp程度タイト化の88bpで取引された。7日に付けたこれまでの最低値90bpを更新した。プレミアムが急低下したことについて、あおぞら銀行・ストラクチャードクレジット部長の小野和宏氏は「シティグループなど米金融機関の決算内容が予想の範囲内に収まったことで、信用不安が後退した。プレミアムは当面、徐々に低下しよう」と述べた。米銀最大手シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)<0#1226=JFI>は18日、第1・四半期決算に評価損や信用コストを計上し、純損失が51億ドルとなったと発表するとともに、9000人の削減を行うことを明らかにした。マーケットでは、シティグループのコスト削減への取り組みを材料視した。
複数のクレジット市場の関係者によると、信用リスクを回避するプロテクションの買いの勢いが弱まった金融機関や輸出関連企業のCDSの気配は軒並みタイト化している。金融セクターの気配は、三菱東京UFJ銀行<0#8315=JFI>のドル建て劣後が70─100bp、アコム(8572.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8572=JFI>が140─170bp、アイフル(8515.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8515=JFI>が280─310bp、プロミス(8574.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8574=JFI>が145─175bp、武富士(8564.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8564=JFI>が190─220bpと、いずれも18日比較で10─15bpタイト。為替相場がドル高/円安に振れていることを材料視し、輸出関連企業のプレミアムも低下基調となった。気配は、ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)<0#6758=JFI>が25─50bp、トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)<0#7203=JFI>が25─35bpと、いずれも18日からタイトな水準となった。
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