〔アングル〕ドル/円当面のターゲットは105円、6月末にかけてドル売りの見方も

2008年 04月 21日 14:48 JST
 

 [東京 21日 ロイター] 金融市場で信用不安がいったんは後退したことを受け、ドル/円の当面のターゲットが輸出企業の採算ラインとみられる105円に切り上がってきた。ドルは前週末に104円半ばまで一気に跳ね上がったが、週明けの東京市場では上値が重い。今後は米経済のファンダメンタルズの強さを見極めながらの慎重な相場展開となりそうだ。

 <目先のターゲットは105円へ>

 

 前週末のニューヨーク市場で、米シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)の決算を受けて信用危機が最悪期を脱したとの観測が高まり、ドル/円は104.66円に上昇、7週間ぶりの高値を付けた。前週末の東京市場の午後5時時点では102.46/49円だったため、一気に2円超上昇したことになる。

 きょうはバンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)の決算発表が予定されているが、「内容が予想の範囲内なら、その後はドル買いになるのではないか」(三菱東京UFJ銀行上席調査役、佐原満氏)との見方も出ている。週明けの東京市場では、複数の市場参加者が輸出企業の採算ラインの105円を目先のターゲットとしている。

 前出の三菱東京UFJ銀の佐原満・上席調査役は、足元の市場のセンチメントについて「金融不安が後退したという流れになっているが、今はかなり売りオーダーが薄い」と述べている。こうした流れがまだ続くとの見方であれば輸出企業による売りオーダーは入りにくく、上昇余地が残されているとの見立てだ。

 日本経団連の御手洗冨士夫会長は3月10日の記者会見で、急激な円高の進行について「輸出企業には一時的ショックだと思うが、日本企業は筋肉体質になっており、105円ぐらいなら対応できる」と指摘した。経済同友会の桜井正光代表幹事(リコー会長)も「昨年10月、ほとんどの企業は業績の見通しを1ドル=115円を軸に考えていた。今のペースでは、企業が輸出で採算のとれる水準は希望も含めて105円から110円」と語った。  続く...

 
 

ロイターオンライン調査

写真

デフレ環境下で急速な円高が進み、「ドバイショック」も加わった。「日本株は売り材料ばかりで、八方ふさがりだ」との声も。  ブログ