UPDATE1: 5月マネーストックM3は前年比+0.7%、ほぼ予測通り=日銀

2008年 06月 9日 10:15 JST
 

 [東京 9日 ロイター] 日銀が9日午前8時50分に発表した5月のマネーストック「M3」は前年比0.7%増となり、4月の同0.5%増より伸び率が拡大した。ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値は前年比プラス0.8%で、発表された数字はほぼ予測通りとなった。

 「M2」は前年比2.0%増となり、4月の同1.9%増から伸びがわずかに加速。「広義流動性」は同0.9%増となり、4月の同1.6%増から伸びが大幅に鈍化した。0.9%増は2004年3月につけた同0.9%以来の低いの伸びで、金銭信託の落ち込みが響いた。

 日銀は今月から通貨供給量の統計に関して、これまでの「マネーサプライ」から「マネーストック」に移行。M1、M2、M3、広義流動性のいずれもその構成項目に変更があり、残高も従来と違っている。

 今回の見直しは、郵政民営化に伴い、ゆうちょ銀行などの預貯金をこれまでの「M2+CD」と区別する理由がなくなったため、統合したことが大きな特徴。一方、証券会社、短資会社、非居住者を集計の対象から除外した。

 新「M1」はこれまでのM1(現金・普通預金などの要求払預金)にゆうちょ銀行や農業協同組合などのデータを追加。これに定期預金などの準通貨と譲渡性預金を加えたものが新「M3」となる。従来との比較では「M3+CD」から金銭信託などを除いたもの。

 一方、新「M2」はこれまでの「M2+CD」から非居住者預金を除外したもので、残高はほとんど変わらない。従来と同様、ゆうちょ銀行などは含まれない。「M2+CD」も通貨指標としての有用性が高いことなどから、後継指標として新「M2」も作成・公表していく。

 「広義流動性」は私募投信や銀行発行普通社債を追加する一方で、債券現先・現金担保付債券貸借を集計対象から外した。

 日銀はこれまで「M2+CD」を代表指標と見なして「金融経済月報」などの分析対象としてきたが、今後、新M2と新M3のどちらを利用するかはまだ決まっていないという。  続く...

 
 

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