米金融・債券市場展望=レンジ取引か、株価・金融セクターの動向にらみ

2008年 08月 20日 08:34 JST
 

 [ワシントン 19日 ロイター] 20日の米国債市場は狭いレンジ内での値動きに終始すると予想されている。トレーダーは株式市場の動向に加え、足元の金融セクターの動きをにらみながら取引することになる見通しだ。

 アナリストによると、投資家は今週、リーマン・ブラザーズLEH.Nや連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)、連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)をめぐる懸念が強まったことを受け、株式やリスクの高い債券から国債に資金をシフトさせた。モルガン・スタンレーの首席ストラテジスト、ジョージ・ゴンカーブス氏は、重要な経済指標の発表や米連邦準備理事会(FRB)当局者の講演が予定されていないことから、「(国債価格は)他の市場の動きに左右されるだろう」と述べた。

 住宅不況と信用収縮によって金融機関の損失が拡大することへの懸念が広がり、リセッション(景気後退)入りへの不安が再燃。インフレ圧力が高まっているにもかかわらずFRBが当面政策金利を据え置くのではないかとの観測も強まっている。

 この日発表された7月の米卸売物価指数(PPI)は前年同月比9.8%上昇し、27年ぶりの大幅な上昇となった。物価上昇の動きが原油や食料以外にも波及していることが示された格好だ。

 ポートフォリオ・マネジメント・コンサルタンツのチーフ・インベストメント・ストラテジスト、ボブ・アンドレス氏は「インフレが高進しているものの、市場はそれより大きな懸念材料を抱えている」と語った。また、「根本的な問題は依然として住宅、モーゲージ、銀行業界の危機であり、これが国債への『質への逃避』を引き起こしている」とした上で、「国債は過大評価されているが、こうした『質への逃避』の動きは弱まらないだろう」と述べた。

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