〔焦点〕世界同時景気減速でクロス円急落、ECBの担保引き上げも円買い誘発

2008年 09月 5日 14:37 JST
 

 基太村 真司記者

 [東京 5日 ロイター] ユーロ/円EURJPY=Rなど対ドル以外の円相場で、円が数年ぶりの高値へ急伸している。世界同時の景気減速を織り込むかたちでユーロや英ポンド、豪ドルなどが大きく下落していることに加え、世界的な株価や商品価格の調整入りで、投資家がリスク回避の円買いに動いていることも一因。さらに欧州中央銀行(ECB)がオペの受け入れ担保のヘアカット(担保の掛け目)を引き上げたことも、参加者に金融システム不安再燃の可能性を想起させている。長期化していた円安の反動とも言える対クロス通貨での円高は当面続く可能性があり、一段の円高進展を想定する声も出ている。

 <クロス円は軒並み数年ぶり安値、ユーロ圏や豪州などの景気減速感強まる>

 5日の取引では早朝から円買いが活発化。ユーロ圏や豪州などの景気減速感を手掛かりに、個人投資家のストップロスを狙ったクロス円売り仕掛けが強まり、ユーロ/円は一時150.60円と2007年8月以来1年1カ月ぶり、豪ドル/円AUDJPY=Rは85.84円と06年7月以来2年2カ月ぶり、英ポンド/円GBPJPY=Rは186.13円と03年12月以来4年9カ月ぶり安値をそれぞれつけた。月初からきょうまでのわずか5日間でユーロ/円の下落幅は9円、ポンド/円は12円、豪ドル/円は7.5円と大幅。円高ピッチは強烈だ。

  続く...

 
 

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