〔兜町ウォッチャー〕ヘッジFの解約が増加、先物ショート手仕舞いで株価急騰
ヘッジファンドのパフォーマンス悪化で最終投資家からの解約が増加、世界的にポジション手仕舞いの動きが広がっている。東京市場でも日経平均先物をショートしていたヘッジファンドの買い戻しの動きが11日の日経平均の大幅高につながったとの声が出ている。市場で評価の高い銘柄に対するロング/ショート系のファンドの手仕舞い売りも含めてアンワインドの影響が広がっているが、ヘッジファンドの手仕舞い売りで急落した昨年夏ほどの急落にはならず、むしろ先物の買い戻しが先行するとの声も出ている。
<ストラテジーの異なるヘッジファンドの手仕舞いが市場をかく乱>
ヘッジファンドのパフォーマンスが悪化するなか、これまで好成績を保ってきたグローバルマクロやマネージドフューチャーズと呼ばれる、現在主に先物でポジションを持っているファンドのパフォーマンスが急速に悪化している。
草野グローバルフロンティア代表取締役、草野豊己氏によると、彼らのポジションは原油を含めた商品先物買い/S&Pや日経平均などの株式先物売り。ほかに商品先物買い/ドル先物売り、ドル先物売り/ユーロや円など他通貨先物買いも大きいという。しかし、ここにきての原油など商品価格の下落でパフォーマンスが急速に悪化し「ロスカットのほか、顧客からの解約を受けたポジションのアンワインドの動きが広がっている」(草野氏)という。
きょうの日経平均は先物主導で300円を超える上昇となったが、市場では「ドル高/円安や米国株高、原油安を受けたセンチメントの改善のほか、先物をショートしていたヘッジファンドのアンワインドによる影響が大きそうだ」(準大手証券)との声が上がっている。草野氏の指摘のように、原油安やドル高/円安についてもヘッジファンドの手仕舞いが影響していたとするなら、きょうの日経平均の上昇は外部環境の変化も含めて需給主導で、一時的なものに終わる可能性がある。
一方、上がりそうな銘柄を買って下がりそうな銘柄を売るロング/ショート系の手仕舞いが「市場で評価の高い銘柄の下げにつながり、そこにディーラーなど短期筋の追随売りが重なって下げをきつくしたケースが目につく」(銀行)との声も多く、さまざまなストラテジーのヘッジファンドがそれぞれのポジションを手仕舞っているため、株価の値動きは日替わりで錯綜(さくそう)している。 続く...













