7─9月期の企業年金運用利回りはマイナス7.00%に悪化、内外株安響く=R&I
[東京 7日 ロイター] 格付投資情報センター(R&I)によると、2008年7─9月期の企業年金の運用利回りはマイナス7.00%(推定値)と、4─6月期のプラス2.51%(実績値)から悪化した。内外の株安などが要因で、マイナスに転じたのは08年1─3月期以来2四半期ぶり。
4─9月期(推定値)でもマイナス4.66%に落ち込んでおり、5年ぶりのマイナス運用となった08年3月期に続き09年3月期も利回りがマイナスになる可能性が出てきた。2期連続のマイナス運用になれば「株式比率を下げて国内債券比率を上げるなど運用リスクの取り方を見直したり、年金制度や給付水準を変更する基金が出てくる可能性もある」(R&I投資評価本部年金事業部シニアアナリストの北浦和志氏)とみる向きもある。
データはR&Iが約140の年金基金についてデータを集計・算出したもので、7─8月については実績値を用い、9月は暫定値を使った。対象の年金資産残高は約12兆円で企業年金全体の15%程度を占める。
7─9月期の主要資産の動向をみると、国内株式の指標であるTOPIX(配当込み)がマイナス16.94%、外国株式のMSCI─KOKUSAI(配当込み、税引前、円ベース)がマイナス14.74%と大幅に下げたほか、外国債券のシティグループ世界国債インデックス(日本を除く、円ベース)が円高の影響でマイナス4.39%となった。唯一、国内債のNOMURA─BPI総合がプラス0.89%とプラス圏に入った。
「米国発の金融危機で世界的に市場が混乱した影響を受けた」(北浦氏)もので、特に、国内外の株安とユーロやポンドなどドル以外の通貨に対する円の上昇が運用成績に打撃を与えた。
8月末時点の平均時価構成比は国内株が22.1%、国内債券が31.6%、外国株式が16.4%、外国債券が10.7%、オルタナティブが5.0%、短期資金などが2.8%、生保一般勘定が11.3%。3カ月前に比べ、株式の比率がやや低下し、国内債券の比率が上昇した。 続く...












