COLUMN-〔インサイト〕消費ブーム終えんした南ア経済=ジェトロ 岡田氏
南アフリカ経済が転換期を迎えている。2008年第1四半期のGDP(国内総生産)成長率は4.9%(季節調整済み・年率換算)と一見好調に見える。しかし、2004年から毎年、約5%のGDP成長率を達成してきた南アフリカに陰りがみえてきた。今年に入って明白になってきた個人消費の急激な減速がウイークポイントになっているためだ。
<黒人中間層の出現>
2004年からの消費ブームは、4800万人の人口の8割を占め、アパルトヘイト(人種隔離政策)時代にはほとんど消費者としてみなされなかった黒人が新たな消費者として登場したことによる。1994年に初めて全人種が参加した南アフリカ初の民主選挙で政権についたアフリカ民族会議(ANC)政権は、公的部門をはじめとして徐々に黒人の雇用数を増加させ、金融や鉱業などの営業・操業免許交付や政府調達に際し黒人登用を条件付けたため、企業においても経営陣に黒人が迎えられ、管理職クラスでの黒人の採用も進められた。
<消費ブームが経済をけん引>












