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UPDATE2: ECBが予想通り金利を据え置き、今後の利下げに含み
2008年10月2日 / 11:59 / 9年前

UPDATE2: ECBが予想通り金利を据え置き、今後の利下げに含み

 [フランクフルト 2日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)は2日の理事会で、主要政策金利である定例買いオペの最低応札金利を4.25%に据え置いた。

 ただ、トリシェ総裁は、金融市場の混乱や経済成長の鈍化によりインフレリスクが緩和したとして、今後の利下げの可能性を示した。早ければ11月にもECBは利下げするとの見方を市場は織り込みつつある。

 今回の金利据え置きは3カ月連続で市場の予想通り。ECBは上限金利(限界貸出金利)と下限金利(中銀預金金利)も、それぞれ5.25%、3.25%に据え置いた。

ロイターが先週81人のアナリストに実施した調査では、インフレ率が目標を上回っていることから、全員が金利据え置きを予想していた。

 

 総裁は理事会後の会見で経済見通しについて、金融市場の混乱により不透明感が異例に高まっているとの認識を示した。また、景気減速の明らかな証拠があることから物価の上振れリスクは幾分低下したとする一方、リスクはなくなってはいないと述べた。

 総裁は、この日の理事会では利下げが検討されたが、据え置きは全会一致で決定したことを明らかにした。

 「2つの選択肢を検討した。金利据え置きと利下げだ」とし「金利を現行のまま据え置くのが適当との結論に達した」と語った。

 総裁会見を受けてユーロ/ドルEUR=は一時、ほぼ13カ月ぶり水準に下落した。トレーダーやアナリストが利下げ時期の予想を修正する中、ユーロ圏の国債や金利先物は大幅に上昇した。

 RBSのエコノミストは顧客向けノートの中で「ECBは単独あるいは(他の中銀と)協調する形でいつでも利下げの用意があるとのシグナルを送った」と指摘。利下げ予想を2009年4月から08年11月に前倒しした。

 ユーロ翌日物無担保金利加重平均(EONIA)は、ECBが年末までに4%に利下げし、来年3月までに3.75%へ追加利下げを行う確率を織り込んでいる。

 前回のECBの利下げは03年の6月。今年7月には7年ぶり高水準となる現在の4.25%に金利を引き上げた。

 トリシェ総裁は、最近の金融混乱の深刻化について、この日の理事会で幅広く話し合い、成長やインフレへの影響を分析したとことを明らかにした。 

 内需の鈍化や金融のひっ迫によりユーロ圏の経済活動は弱まっていると指摘し「物価安定への上振れリスクは幾分低下したが、なくなってはいない」と語った。

 ユーロ圏のインフレ率は9月に前年比3.6%に低下したが、依然として目標の2%を大幅に上回っている。総裁は物価見通しについて、「10年初め」にはECBが物価安定と定義する水準へ低下するとの見方を示した。9月の会見では10年中に物価安定を達成すると述べていた。

 成長については、原油価格の下落や新興国市場の成長が「09年を通して緩やかな回復を支える可能性がある」とした。この見方について、アナリストは前月から一段と悲観的になったと指摘した。

 総裁は前回、現在の金融政策スタンスが物価安定の達成に貢献しているとしたが、今回はこの文言を用いなかった。これについて総裁は、高い不透明感を理由に挙げた。

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