円債こうみる:国債先物にCTAの売り、下値で押し目買いも=DIAM 山崎氏
<DIAMアセットマネジメント・エグゼクティブファンドマネジャー 山崎信人氏>
国債先物は商品投資顧問業者(CTA)の売りが出て急落した。株式や為替など他のマーケットに大きな動きがない。国債先物の急落はチャートを重視するCTAがロングポジションを解消するテクニカル的な要因にすぎない。下値では押し目局面を待っている投資家が買っているようだ。
市場には、歳出拡大圧力に対する警戒感が出ているが、今ひとつピンとこない。証券各社から国債発行計画の予想が出てきている。予想の範囲であれば大きく売られることもない。景気悪化やデフレ懸念、信用リスクの拡大などで金利が上がる環境でないだけに、利益確定売りを出したい参加者からみれば、ネガティブな要因である歳出拡大懸念を売りきっかけに使った可能性もある。
12月に発表される国内経済指標は軒並み悪いだろう。リスク資産の株式などに資金が向うことも考えにくく、安全資産の国債に対する潜在需要は根強い。国債需給も9日の5年債、16日の20年債をこなすと年内の新規供給が止まる(短国、2年債を除く)。さらに日銀の積極的な資金供給も予想される。金利が上がる状況は想定しにくい。10年債利回りは年内1.3%付近まで低下するだろう。
(東京 4日 ロイター)
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