WRAPUP1: リスク資産処分の動き止らず日経平均8000円割れ寸前、貿易黒字急減で世界景気悪化に現実味

2008年 10月 23日 11:01 JST
 

 [東京 23日 ロイター] 23日の東京市場はリスク資産を処分する動きが続き、株売りと外貨売り/円買いに拍車がかかっている。ファンダメンタルズ面をみても、9月の日本の貿易黒字が前年比9割以上も減少するなど世界景気の悪化が統計で裏付けられたとの見方が広がっている。日経平均.N225は一時、600円以上下げ10日の年初来安値を更新、8000円割れ寸前まで下げた。

 LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)がじりじりと低下するなど金融危機への懸念は収まりつつあるものの、市場の関心は実体経済の悪さに移り、資産を現金に換える動きが止まらない。22日の米株式が再び大きく下げ、為替市場でも円がほぼすべての通貨に対して買い戻されており、経済成長を輸出に頼ってきた日本の株式にとってはダブルパンチだ。

 23日午前の為替市場でもユーロ売りは続き、ユーロ/円EURJPY=は2003年以来5年ぶりに124.50円を割り込み124.15円まで下げた。英ポンド/円GBPJPY=も8年ぶりに150円台に水準を切り下げた。1%の利下げを実施したNZドル/円NZDJPY=は2002年9月以来の安値圏だ。このほか新興国通貨の下げもきつく、南ア・ランド/円ZARJPY=Rは8円台前半とこの2カ月で半値近くになった。

 円の買い戻し圧力は対ドルでも増しており、ドル/円JPY=は97円前半まで下げ、3月に付けた95円台も視野に入っている。

 バークレイズ銀行チーフストラテジストの梅本徹氏は「グローバルな信用収縮をきっかけに、巨大な円売りポジションの巻き戻しが起こっている」と話しており、「目先は95円がキー・ポイント。95円―90円の間にはオプション絡みのトリガーが数多く存在する。ドルが95円を下抜けした場合は、短期間に90円を目指す展開が予想される」とみる。

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