〔アングル〕ドル上昇は年末急騰のユーロ反落が主導、対円は95円が上値めどか

2009年 01月 6日 15:49 JST
 

 基太村 真司記者

 [東京 6日 ロイター] 年明けの為替市場ではドル/円JPY=が1カ月ぶり高値を更新するなど、ドルの広範な切り返しが目立っている。しかし今回のドル高は昨年末に急騰したユーロの反落が主因で、この調整が終われば、再び米景気の急速な悪化を織り込む形でドルは反落するとの見方が根強い。ドル/円も上値めどは95円付近とみられている。

 為替市場では年始から「多くの参加者にとって予想外」(外銀)のドル高が進んでいる。6日までにドルは、対円で1カ月ぶり高値の93円半ばへ上昇したのに続き、対ユーロEUR=でも3週間ぶり、対スイスフランCHF=で2週間半ぶりの高値を更新するなど全面高の様相だが、市場ではこうしたドルの上昇に「明確な理由がよくわからない」(別の外銀)と首をかしげる参加者が少なくない。オバマ次期米大統領が打ち出した景気刺激策への期待感が手掛かりとする解説も少なくないが、足元景気が歴史的な低水準へ落ち込む中、年明け2日は上昇した米株が5日には早くも反落するなど「とてもそうとは思えない」(邦銀)という。

 複数の関係者によると、年明けから続くドルの上昇は米国やドルの問題ではなく、ユーロの反落がけん引している。ユーロは昨年12月、ファンダメンタルズなどから見て「たいした理由もない」(都銀)まま、欧州系金融機関を中心とする欧州勢のリパトリエーション(資金の本国還流)と見られる買いに、対ドルで3カ月ぶり高値となる1.47ドル前半まで、対英ポンドEURGBP=で史上最高値の0.98ポンド半ばまで急騰。「かなりの勢いで買いが入っていた」(後出の外銀)という。年が明けてそうしたリパトリが一巡、ユーロが反落し始めたことがユーロ安/ドル高を通じてドル全般の持ち直しにつながっている。

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