円債こうみる:景況感が大幅に悪化、長期金利は年内1.3%=安田投信 小泉氏

2008年 12月 2日 11:12 JST
 

 <安田投信投資顧問・運用本部長 小泉治氏>

 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が1日講演で、非伝統的手法の1つである国債の買い入れに言及したことで米長期金利が急低下した。その背景には、政策金利を引き下げても国債大量発行で長期金利が高止まりし、住宅ローン金利が下がらないという事態を嫌った可能性がある。また、あらゆる手段を活用して流動性を供給する姿勢を示したかっただろう。

 全米経済研究所(NBER)が米経済が2007年12月から景気後退入りしたと発表。景気後退局面が第2次大戦以降で最悪となる可能性が出てきたことで、FRBは危機感を一段と強めたのではないか。

 米10年国債利回りは過去最低水準まで低下したが、円金利の動きが鈍い。10年債入札を控えていることも影響しているのだろうが、前日には国債先物の出来高が1万枚を割り込むなど、メーンプレーヤーがいない印象だ。リスク許容度が低下している海外勢は動けず、銀行は年末を控えて流動性確保に動いているのだろう。しかし、朝方に発表されたロイター短観でも示されているように、景況感は大幅に悪化している。今後、日銀利下げの可能性さえ意識されるだけに、長期金利にジワジワと低下圧力がかかりやすい。10年債利回りは年内1.3%、年明けには1.3%割れの水準まで低下するとみている。

 (東京 2日 ロイター)

 
 

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