アジア通貨動向(3日)=総じて上昇、中国の人民元政策が懸念材料

2008年 12月 3日 16:09 JST
 

 [シンガポール 3日 ロイター] 3日のアジア通貨は、株価の動きに連れて総じて上昇。ただ、中国政府が景気支援を狙って人民元安に誘導する方針に転換するのではないか、との観測が投資家を不安にさせている。

 韓国ウォンKRW=は一時1.6%上昇し1米ドル=1441.9ウォンをつけた。ただ、外国人の韓国株売りが続いているほか、外貨準備がほぼ4年ぶりの水準に減少したこともあって、1465ウォンまで押し戻されている。

 タイバーツTHB=THは0.8%上昇し1米ドル=35.35バーツ。憲法裁の判決でソムチャイ首相が失職したことを受けて、反政府市民団体が、占拠していた首都の2空港から撤収することになったことが好感されている。

 タイ中銀は3日、政策決定会合を開く。ロイターが11月27日に実施したエコノミスト調査では、25ベーシスポイント(bp)利下げ予想が大勢。しかし、トレーダーによると、すでに50bp利下げが織り込まれている。

 シンガポールドルは小幅上昇し、1米ドル=1.527シンガポールドル。ただ、中国が景気刺激のため人民元を押し下げる方向に政策変更するのではないかとの見方から、上値は抑えられた。

 あるトレーダーによると、シンガポールドルはユーロや人民元の動向に沿って動く傾向があるが、今週は人民元の下落で、人民元との連動性が高まっているという。

 人民元は1米ドル=6.8845元で寄り付き、3日連続で変動幅の下限をつけた。ただアナリストは、中国が多額の貿易黒字を計上していることや、人民元の下落はアジア諸国の通貨切り下げ競争を招くおそれがあるため、このような動きが続くとは思えない、と指摘している。  続く...

 
 

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