〔ポスト金融危機〕日本は3年間‐3%成長、従来型産業は存続困難=早大大学院教授・野口悠紀雄氏

2008年 12月 29日 15:00 JST
 

 [東京 29日 ロイター] 早稲田大学大学院の野口悠紀雄教授はロイターとのインタビューで、今回の世界的な金融危機で最大の影響を受けるのは外需に依存する日本で、米国の経常赤字が収縮する今後3年間は年率3%のマイナス成長が続く可能性があると語った。自動車など従来型産業が生き残るのは困難で、日本は新しい産業の創出が不可欠だという。金融危機の発火点である米国でも産業の2極化が顕著になると予想するが、市場主義経済が終えんを迎えたと考えるのは誤りであり、米国に資金が還流する世界経済の構造や、金融ビジネスが大きく変わることはないだろうと指摘した。

 インタビューの主なやりとりは以下の通り。

 ──今回の金融危機が世界経済にもたらす影響は。

  「最大の影響を受けるのは日本。これから未曾有の危機を迎える。米国の経常赤字はGDP(国内総生産)の6%に当たる約70兆円あり、これでは経済が持続可能ではないから金融危機が起きた。米国の過剰な消費は減少し、輸出国の日本や中国などがこれからさらに打撃を受ける」

  「米国経済は、経常赤字がGDPの3%程度まで半減しないと持続できないと言われている。03年以降拡大した日本の貿易黒字はゼロになる可能性がある。日本の経済見通しは来年度マイナス1%程度と言われているが、とてもそれでは済まない。中国の対米輸出も減少しており、タイムラグで日本の対中輸出も減少する。日本はマイナス3%程度の成長が3年間は続くだろう」  続く...

 
 

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