新日鉄<5401.T>と日本郵船<9101.T>、原油タンカー用高耐食性厚鋼板を実用化

2007年 06月 12日 15:49 JST
 

 [東京 12日 ロイター] 新日本製鉄(5401.T: 株価, ニュース, レポート)と日本郵船(9101.T: 株価, ニュース, レポート)は12日、原油タンカーの貨物タンクの底面の腐食を防ぐ高耐食性厚鋼板(NSGP―1)を共同開発し、実用化したと発表した。従来の厚鋼板に比べて5倍の耐食性があるほか、塗装による防食対策を必要としないため、コスト面や環境面でも優位性がある。

 新日鉄と日本郵船は、三菱重工業(7011.T: 株価, ニュース, レポート)建造の大型タンカーの底面で試験採用し、耐食性を確認。日本郵船は、今後建造が予定されている5隻についても、採用することを決めた。

 タンカー1隻につき、約2500トンを使用する。他社からの引き合いもきており「近日中に実現する。当面の間、需要に対し製品を供給することは可能」(内田純司・新日鉄執行役員厚板事業部長)としている。

 ライセンス供与については、要請があった時に検討するとした。NSGP―1は、両社が共同で特許を出願している。

 原油タンカーの貨物タンクの底面には、原油に含まれる塩水が沈殿し、ピットと呼ばれる腐食による窪みが発生する。ピットの発生は、油漏れなどの重大事故につながりかねず、国連機関でも、塗装の実施を義務付ける検討を行っていた。ただ、NSGP―1の耐食性が確認されたため、塗装に加え、耐食鋼の採用も同時に検討することとなった。来年春に方向性が決まるという。

 
 

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