〔FEDフォーカス〕緊急利下げ、FRB内のろうばいと米景気懸念の深刻さ示す

2008年 01月 23日 15:00 JST
 

 [シカゴ 22日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は22日、75ベーシスポイント(bp)という大幅な緊急利下げに踏み切ったが、今回の動きは、世界的な市場混乱に対するFRBのろうばいぶりとともに、米経済の健全性に対するFRBの深刻な懸念も露呈したと言えるだろう。

 1月29─30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)まであと1週間、世界的株安が2日目となり、連休明け22日の米国市場も急落が予想される、FRBが緊急利下げを決断したのは、そんなタイミングだった。

 22日早朝の利下げ発表に、FEDウォッチャーからは、FRBが市場に振り回されている、FRBは自分たちが米経済成長を支援する対応が後手に回っていると考えているのではないか、といった懸念が聞かれる。

 しかし、大胆な措置が最も効果的とのFRBの考え方が明らかになったとも考えられる。

 TCWグループの最高投資責任者(CIO)、ジェフリー・ガンドラッチ氏は、FRBが1週間先のFOMCを待たずに利下げに踏み切った、として「信じられないほど反応が早い」とし「明らかに市場の催促に応じたもので、かれらの信頼性を損ねるだけだ」とみている。

 市場は22日の利下げは応急措置で、29─30日のFOMCでも利下げがある、とみている。1994年以降、4回の緊急利下げを振り返ると、すぐ後のFOMCで利下げをしている。

 FRBの緊急電話会議は、米国市場がキング牧師誕生日で休場の間に世界の株式市場が急落するという状況下で行われた。

 ロンバード・ストリート・リサーチのエコノミスト、ガブリエル・スタイン氏は、FRBの緊急利下げについて「声明では米経済成長の下振れリスクが高まったと指摘しているが、株式市場の下落が引き金だったのは明らか」と指摘した。  続く...

 
 

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