米金融・債券市場展望=FRB議長の議会証言など来週の材料に注目
[ニューヨーク 21日 ロイター] 米国債市場の投資家は既に、米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が来週行う予定の議会証言で、インフレが高進する中での景気悪化に関してどのような発言をするかに関心を寄せている。
22日は主要な経済指標の発表がないことから、米国債市場は社債市場や株式市場の動向に大きく左右される可能性がある。ただ、来週は住宅関連指標や卸売物価指数(PPI)などの発表が相次ぐことから、再び経済指標の内容に注目が戻るかも知れない。
キャボット・マネー・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ウィリアム・ラーキン氏は今週公表された1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録について、FRBは政策金利を非常に素早く引き下げる意向であるものの、景気回復が始まれば即座に流動性を吸収する方針であることが示唆されている、との見方を示した。インフレが手に負えない状態にあると投資家が認識しなければ、国債利回りは最近つけた数年ぶりの低水準を再び試す可能性があるという。期間が長めの債券は、特にインフレ圧力上昇の影響を受けやすい。
バーナンキFRB議長は27日に、下院金融サービス委員会の公聴会で証言する。また、28日には上院銀行委員会の公聴会でも証言する予定。
キャボットのラーキン氏は「バーナンキ議長は恐らく、経済について一段と慎重に発言する」とみている。また、金融保証保険会社(モノライン)をめぐる問題への懸念から、1月後半以降にオークション・レート証券の入札が失敗に終わるケースが続出していることに関する質問も予想される、と指摘。
同氏によれば、リスク資産から安全とされる国債に資金がシフトする中、10年債利回りは約1カ月前につけた3.29%を再び試す可能性がある。
ただ、インフレ高進や原油価格上昇を受け、期間が長めの債券利回りは中期的には上昇する公算が大きいと大半のアナリストはみている。
フォート・ピット・キャピタル・グループの最高投資責任者(CIO)、チャールズ・スミス氏は「予想される2つのシナリオがあり、1つは経済が想像以上に減速する結果として商品相場が大幅に下落するというもの。また、もう1つはインフレ期待が長期金利を押し上げ、景気減速が若干長期化するという内容だ」とした上で、「商品相場をめぐるシナリオは近いうちに後退すると考えられることから、個人的には長期債に買いを入れるつもりだ」と語った。
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