アジア通貨動向(20日)=軒並み下落、ルピーは最安値・ルピアは1998年以来の安値に
[シンガポール 20日 ロイター] 20日のアジア通貨市場では、インドネシアルピアがアジア金融危機当時以来の安値に下落したほか、インドルピーも過去最安値をつけた。世界的なリセッション(景気後退)懸念の高まりを受け、それらの国々からの資本流出が続いている。
一方、香港の中央銀行に相当する金融管理局は、香港ドルが対米ドルでのレンジ(1米ドル=7.75―7.85香港ドル)上限を突破するのを食い止めるため、市場に香港ドルを供給する必要に迫られた。投資家によるキャリートレードの解消やリスク資産からの資金逃避の動きにより、米ドルにペッグしている香港ドルに資金が流入している。
ルピアIDR=は1米ドル=12400ルピアと、1998年8月以来の安値に下落。市場では流動性がなくなり、インドネシア中銀は口先および実際のドル売り介入に乗り出した。ルピアは過去3週間に対米ドルで16.5%下落している。
あるディーラーは「インドネシア中銀は市場参加者が米ドルを買うのを快く思っておらず、ほとんど1時間おきに為替のポジションを問い合わせてきた。それが商いが成立しにくかった理由だ」と述べた。
この日はアジア地域の株式市場が軒並み急落し、投資家は世界経済の先行きに一段と警戒感を強めている。
バンク・オブ・アメリカのストラテジスト、Han-Sia Yeo氏は「市場は明らかに依然としてリスク縮小モードにある」とした上で、「だが(ドル)買い圧力は10月や5月ほど強くはない。最悪の局面はおそらく終わったが、年内は流動性の乏しい状況が続きそうだ」と語った。
ルピーINR=INは1米ドル=50.6ルピーまで下落。インド政府は国営銀行を通じ、米ドル売りを実施したとみられている。 続く...













