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〔情報BOX〕メルケル独首相の正念場、EFSF機能拡充案の議会採決
2011年9月29日 / 01:06 / 6年前

〔情報BOX〕メルケル独首相の正念場、EFSF機能拡充案の議会採決

 [ベルリン 28日 ロイター] ドイツ連邦議会(下院)で29日予定される欧州金融安定ファシリティー(EFSF)機能拡充法案の採決を前に、メルケル首相は就任以来の6年間で最大の試練に直面している。

 同法案の採決と連邦議会の概要は以下の通り。

 <連邦議会の党派別議席数>

 議席総数620。連立与党330。野党290。

 首相率いる保守系の統一会派、キリスト教民主同盟(CDU)・キリスト教社会同盟(CSU)は237。連立を組む自由民主党(FDP)は93。連立与党の議席数は合わせて330。 

 中道左派の社会民主党(SPD)は146。左派党は76。緑の党は68。

 <可決の見通し>

 社会民主党と緑の党はEFSF機能拡充法案への賛成を表明しているため、法案可決は確実視されている。ただ、メルケル首相が2013年の次回選挙まで求心力を保てるかどうかは、連立与党議員が採決でどう動くか次第。

 <なぜ重要なのか>

 メルケル首相は繰り返し、連立与党のみで過半数の311票が獲得できると発言してきた。連立与党から最大19人の離反者が出ても過半数は確保できる。連立与党内での過半数票確保は、法案を可決に持ち込む首相の政治的な権力と力量を表す。

 CSUのゼーホーファー党首は「連立与党議員の過半数票は、憲法上の要件ではないが、政治的に必要だ」と述べている。

 連立与党が27日実施した予備採決では、11人が反対票を投じ、2人が棄権した。12人が反対し、7人が棄権した前回の予備採決よりも首相にとって良い内容だった。

 FDPは今週、予備採決を実施していないが、議会採決では2─5人が反対に回るとともに、最大6人の棄権者が出る可能性がある。このため、連立与党内での過半数票獲得は微妙な状況だ。 

 <市場の反応>

 ブレーメン州立銀行のチーフアナリスト、フォルカー・ヘルマイヤー氏は、首相が連立与党内で過半数票を獲得できた場合、市場を安定させる効果が期待できるが、その期間は限定されるとの見方を示した。また、市場にとってより重要なのは、EFSF機能拡充案をめぐるスロバキアなど他国の採決結果だ、と指摘。すべてのユーロ圏加盟国が同法案を承認するまで、市場は下落を続ける可能性がある、という。

 アナリストらも、EFSF機能拡充案の採決後に控える欧州安定メカニズム(ESM)の採決で、不透明感がさらに増す可能性を懸念している。

 一方、メルケル首相が連立与党内での過半数を確保できなかった場合には、ドイツが欧州の危機脱出を主導する決意を示せるとの市場の期待は打ち砕かれ、売り圧力に拍車がかかる可能性がある。

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