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焦点:好調だった春節の百貨店免税売上高、単価減を客数増でカバー
2016年2月17日 / 08:03 / 2年後

焦点:好調だった春節の百貨店免税売上高、単価減を客数増でカバー

 2月17日、今年の春節期間中における国内百貨店の免税売上高は、中国の景気減速の影響を感じさせない結果となった。写真は都内で2014年5月撮影(2016年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 17日 ロイター] - 今年の春節期間中における国内百貨店の免税売上高は、中国の景気減速の影響を感じさせない結果となった。化粧品などの消耗品の購入が増えて客単価は下がったものの、客数の増加がこれを補った。訪日外国人の消費傾向に変化が出ており、そのトレンドが継続するのか、早くも次のヤマ場となる「花見」シーズンの動向に注目が集まっている。

<今年のけん引役は化粧品>

今年の春節(2月7―13日)を前年の春節期間(2月18―24日)と比較した場合、三越伊勢丹ホールディングス(3099.T)のグループ全体の免税売上高は約20%増となった。客単価は15%減だったものの、客数が1.5倍に増えた。

高島屋(8233.T)も前年比53.2%増と大きく伸びた。特に免税売上高が2.4倍と大幅に増加した大阪店は、中国で広く使われている決済サービス「支付宝(アリペイ)」を導入。同サービスでの決済が1000件を超え、売り上げ増に貢献した。

今年の春節では、化粧品の売り上げ増が「けん引役」となった。三越伊勢丹の化粧品売上高は2.2倍に拡大。高島屋でも、一般品の売上高36%増に対し、消耗品は2.5倍に伸びた。「消耗品の主要部分は化粧品」(広報担当者)という。

購入対象が、宝飾・時計などの高額品から化粧品や食品などの消耗品に移ることで、客単価の低下は避けられないとも言える。

<時計・宝飾大幅減のケースも>

訪日外国人が集まる場所にあった大丸心斎橋店本館が、昨年末に建て替えのため営業を終了。その影響で春節期間の免税売上高は前年とほぼ同水準にとどまったJ.フロント リテイリング(3086.T)も客数が増加する一方、客単価は2桁のマイナスだった。

広報担当者は「リピーターが増加している。カウンセリングを受けて化粧品を買ったり、子供服など家族のために必要なものを買う傾向が出ている」とみている。初回の来日で購入しているケースが多い宝飾・時計は2桁のマイナスとなった。

訪日客の次のヤマ場は「花見」。JTBでは、南北に長い地形の日本の特性を生かし、2月下旬から5月のゴールデンウイークごろまで、各地域で楽しめる各種のサクラを織り込んだツアーを準備している。

花見と温泉、隅田川クルーズを組み合わせるなど「コト消費」も含めた商品が目立っている。

清水律子 編集:田巻一彦

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