〔株式スコープ〕選挙ビジネスが本格化、関連銘柄「旬の時期」は解散まで

2009年 07月 3日 15:31 JST
 
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   <東京市場・3日>

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  関連銘柄     |  終値  | 前日比 | PER | PBR | 利回り |

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アスクル(2678.T: 株価, ニュース, レポート)    |  1580円|  +36円|  18.2|  2.99|  1.90|

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電通(4324.T: 株価, ニュース, レポート)      |  1961円|  ─21円|  45.5|  1.08|  1.27|

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もしもし(4708.T: 株価, ニュース, レポート)    |  2130円|  +142円|  18.0|  2.50|  2.25|

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TOA(6809.T: 株価, ニュース, レポート)     |   675円|  +1円|  19.9|  0.85|  2.96|

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ムサシ(7521.Q: 株価, ニュース, レポート)     |  1682円|  ─18円|  13.1|  0.64|  1.19|

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*PER、PBRは倍。利回りは%。PER、利回りは予想値から算出。

 水野 文也記者

 [東京 3日 ロイター] 政局が混迷の度を深め、衆院議員の任期満了まで2カ月あ

まりと迫ってきたものの、解散・総選挙の時期がはっきりしない異例の事態になっている。

こうした中で「選挙関連ビジネス」に対するマーケットの関心度が急速に高まる気配を

見せてきている。衆院選は数ある選挙の中でも、ビジネス規模が大きく、関連する業界に

とっては“特需”。ただ、過去の例を検証すると関連株人気の息は短く、解散までが相場

的な「旬の時期」との見方が出ている。

 総選挙はどれだけ先延ばししても公職選挙法の規定に従えば、総選挙は10月までに必

ず行われるため、選挙機材や選挙運動に使われるグッズ、コンサルティング業務といった

選挙に関係するビジネスにとっては、特需が発生し、収益に貢献する。

 世論調査などを行うあるリサーチ関連会社の関係者が「衆院選は4年以内に1度は起き

る特需みたいなイベント。選挙関連の売上高も参院の約10倍に達する」と明かすように、

総選挙は他の選挙に比べてビジネスの機会としても大きいことから、解散を前に関連株

が注目されている状況だ。

 具体的には、文房具など選挙運動用品に強いアスクル(2678.T: 株価, ニュース, レポート)、リサーチ業務を手掛け

るもしもしホットライン(4708.T: 株価, ニュース, レポート)、拡声器で高シェアのTOA(6809.T: 株価, ニュース, レポート)、投票用紙自動交

付機など選挙機材を製造するムサシ(7521.Q: 株価, ニュース, レポート)など。これらは選挙が近づくたびに物色され

てきた経緯がある、いわば関連銘柄としての常連で、今回も2日にムサシが年初来高値を

付けるなど徐々に市場の関心を高めている。

 この関係者によると、あらかじめスケジュールが決まっている他の選挙とは異なり衆院

選の場合、実際にビジネスがスタートするのは、解散して投開票日が決定してからになる

という。

 ムサシの広報担当者は「普段から直接の顧客である自治体にアプローチしているが、注

文が入るのは解散後で今は準備段階だ。10月までに必ず行われるため、計画に織り込ん

でいるものの、どれだけ商品が動くか、解散した後の注文状況を見るまでわからない」と

話す。

 オフィス関連用品の配達サービスを行うアスクルでは、選挙のたびにホームページ上で

「選挙用品特集」と銘打った専用ページを開設、顧客の取り込みを図っているが「解散を

前にホームページの作り込みはした。選挙事務所単位での登録も増えている。ただ、いつ

プロモーションを開始するかは、解散日をにらんでとなり、今は準備しているところだ」

(同社の広報担当者)という。同社では2007年の参院選の際に、ホームページ経由で

折りたたみ椅子や、画鋲など掲示用品、紙コップなどの備品を中心に引き合いが活発化し

た。

 ただ、ビジネス規模が大きくても、収益全体に占める比率は「大きなインパクトを与え

るほどではない。小さい特需というイメージ」(アスクルの広報担当者)との声も出てい

る。たとえば、通期の連結売上高は1兆6344億円(同13.4%減)を見込む電通<4

324.T>では「総選挙に関係するビジネスの売上高は30億円程度」(同社の中本祥一常務)

という。

 株式市場では「話題性はあるが、中心となる関連銘柄はロットが小さく、同じテーマ物

色でも環境関連のように資金を集中させるのが難しい。個別物色の域を出ないのではない

か」(SMBCフレンド証券・シニアストラテジストの松野利彦氏)との声が出ていた。

 

 過去の動きを検証すると、2005年の郵政解散の際には、8月8日の解散までの1週

間で、もしもしホットラインが約16%、ムサシが約33%と急騰したが、翌9日には早

くも反落。投開票日翌日の9月12日には、「行って来い」の水準まで下落した経緯があ

る。

 また、それまで下落トレンドにあったTOAは解散当日に8%の急騰を演じながら、そ

の後は下げ続ける展開となった。こうした例から、先行き関連銘柄がにぎわいを見せても、

解散の時点で材料出尽くしになるとの見方も出ている。

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(ロイター日本語ニュース 編集 田巻 一彦)

 
 

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