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米雇用統計:識者はこうみる
2015年3月6日 / 15:22 / 3年前

米雇用統計:識者はこうみる

 3月6日、米労働省は2月の雇用統計を発表した。写真はニューヨークの採用選考会場で昨年3月撮影(2015年 ロイター/Shannon Stapleton)

[6日 ロイター] - 米労働省が6日発表した2月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が29万5000人増となり、予想の24万人を上回って増加した。失業率は5.5%と、2008年5月以来の低水準を記録した。

市場関係者のコメントは以下の通り。

●利上げ前倒しの可能性

<ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートの資産配分責任者、トレーシー・マックミリオン氏>

米連邦準備理事会(FRB)の利上げが6月になるか、これまで市場がほぼ織り込んでいた9月となるか、人々は見極めようとしている。予想を大きく上回る内容だったため、前倒しとなる可能性がある。

1月の(非農業部門雇用者増加数)改定値は当初発表よりもやや低く、12月は修正がなかったので、3カ月平均は28万8000人、12カ月平均は27万5000人と、非常に強い。

これは市場にとってサプライズ。天候などの要因で市場予想を下回る可能性もあるとみていたが、エネルギー部門の雇用喪失見込みや天候の影響を考慮すると、このように強い数字は米経済にとって非常にポジティブだ。

●「忍耐強く」の文言削除ほぼ確実

<BTIG(ニューヨーク)の首席市場ストラテジスト、ダン・グリーンハウス氏>

今回の統計で雇用者数の増減よりも重要なのは、賃金に関する項目だ。時間当たり賃金は0.1%増加。前年比では2.0%増と、(今回の回復局面としては)まったくの正常な範囲にとどまっている。賃金の急上昇は見られなかった。

今回の結果はこのところの傾向に完全に一致するものだった。米連邦準備理事会(FRB)が今月の連邦公開市場委員会(FOMC)声明から、政策金利の先行きを示すフォワードガイダンスの「忍耐強くいられる(patient)」との文言を削除し、年内の利上げ開始に向け準備を進めるのはほぼ確実と見られる。

●雇用創出、ある時点で減速不可避

<RBCキャピタル・マーケッツの首席米国エコノミスト、トム・ポーチェリ氏>

過去数カ月間、非常に前向きな傾向を示していたことから、少なくとも、今年の国内総生産(GDP)予想を引き下げる動きが一部で止まったとみられる。

過去3カ月間ですでに100万人の雇用を創出し、想定されていた以上に大きな伸びが実現している。例年、夏場は非常に堅調だが、ある時点で一定程度減速するのは避けられない。経済成長率がこれまでみられた2━2.5%となるまで雇用の伸びが鈍るか、成長が3%まで加速し、30万人の雇用(創出)とより整合的な水準を達成するかだろう。

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