Reuters logo
米FOMC:識者はこうみる
2017年5月3日 / 19:47 / 5ヶ月前

米FOMC:識者はこうみる

 5月3日、米FOMCは金利据え置きを決めた。写真はFRBのイエレン議長。ワシントンで昨年9月撮影(2017年 ロイター/Joshua Roberts)

[3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は3日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75─1.0%で据え置くことを決めた。

第1・四半期の経済減速は「一時的な」公算が大きいとする一方、労働市場の力強さを強調、6月にも追加利上げに踏み切る姿勢を示唆した。

市場関係者のコメントは以下の通り。

●弱い指標による利上げ観測の後退望まず

<DRWトレーディングの市場ストラテジスト、ルー・ブライアン氏>

米連邦準備理事会(FRB)は第一段落の景気判断で、経済活動の減速とコアインフレの鈍化に言及したが、これらは一時的な現象で、緩やかな利上げが予想される今後の道筋との立場を示した。

失業率はすでに極めて低い水準にあるほか、インフレ率も目標からそう遠く離れておらず、ましてデフレは切迫した問題ではない。FRBが追加利上げに踏み切るのに、米経済が現在の状況以上に好調である必要はない。

そのためFRBは金利引き上げを目指しており、一部指標が弱含みの内容だからといって、利上げ観測の後退は望んでいないだろう。

●6月と9月の利上げ予想

<コモンウエルス・フォーリン・エクスチェンジ(ワシントン)の首席市場アナリスト、オマー・エジナー氏>

第1・四半期の景気減速は一時的となる公算が大きいと米連邦準備理事会(FRB)が認識していることは心強く、中長期的な経済見通しは引き続き前向きとみられる。したがっておそらく6月と9月に利上げがあると予想される。

●年内あと2回の利上げの可能性を示唆

<サヴィルズ・スタッドリーの首席エコノミスト、ヘイディ・ラーナー氏>

FRBが第1・四半期の経済減速は一時的な公算が大きいと強調したことは、年内にあと2回利上げを実施する可能性がなお残されていることを意味すると受け取る。

年内あと2回の利上げをめぐり懸念が存在するとしても、今回の声明にそれは示されていない。

政策決定は予想通りだった。市場ではのレトリック、もしくは見方がタカ派的な方向にエスカレートするのではないかとの懸念が出ていた。こうしたエスカレートがなかったのは意外だった。

●6月利上げ織り込み済み、FRB示唆の必要なし

<ムーディーズ・アナリティクス(ペンシルバニア州)のシニアエコノミスト、ライアン・スウィート氏>

6月の利上げをめぐる明確な示唆はなかったが、これが正しい姿勢だ。連邦準備理事会(FRB)は利上げは緩やかなものになるとのマントラを繰り返しており、次回の利上げは6月になる公算が大きい。

FRBは第1・四半期の経済成長率が軟調だったことは重視しないとしている。ただ、雇用市場は底堅く推移した。FRBは米経済が完全雇用の状態を上回り、賃金の上昇が加速することを懸念している。

フェデラルファンド(FF)金利先物は、6月に65─70%の確率で利上げが決定されるとの市場の予想を織り込んだ水準にある。これはFRBの見方と一致しているため、FRBはFOMC声明を通して6月に利上げを決定する必要があるとあらためて示唆する必要はなかった。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below