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米雇用統計、労働市場失速の兆候か:識者はこうみる
2017年6月2日 / 15:12 / 4ヶ月前

米雇用統計、労働市場失速の兆候か:識者はこうみる

 6月2日、5月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が13万8000人増に減速した。写真はロサンゼルスの就職フェア会場で2015年6月撮影(2017年 ロイター/David McNew)

[2日 ロイター] - 米労働省が発表した5月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が13万8000人増と、伸びは前月から減速するとともに、市場予想の18万5000人増を下回った。

失業率は16年ぶりの低水準に改善したが、雇用者数は過去2カ月分も下方修正され、労働市場が失速している兆候が示された。

市場関係者のコメントは以下の通り。

●賃金増みられず失望、今月以降の利上げ見通し不透明

<コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジ(ワシントン)の首席市場アナリスト、オマー・エジナー氏>

賃金の伸びが(ほとんど)みられず、驚くと同時に失望を招く内容となった。

ただ、米連邦準備理事会(FRB)は今回の統計のみを深読みしないだろう。6月利上げ見通しは引き続き確実と言える。

6月以降の動きが見通しにくい。雇用が鈍化したり、賃金がほとんど伸びなかったり、経済成長が第1・四半期から大きく盛り返さなかったりすれば、追加利上げの必要性に疑問を投げ掛けることになるだろう。

FRBは引き続き、年内のバランスシート正常化に踏み切る方向だ。今回の数値は現時点で、こうした見通しに影響を及ぼさない。FRBは、バランスシート縮小に市場が当初、どのような反応を示すかや、縮小計画をどう消化するかを一段と見極めていくとみている。

●他の指標と整合せず驚き、労働市場なお健全

<アメリプライズ・ファイナンシャル・サービシズのシニアエコノミスト、ラッセル・プライス氏>

他の労働市場の指標ほぼすべてと整合しておらず、驚きだ。

月間の雇用の伸びは今後鈍るだろうが、基本的には、雇用市場は極めて健全との見方を変えていない。

今月のデータは実質的なトレンドを下回っている可能性がある。

5月の統計を受けても、労働市場は依然として健全で、人口動態に追いつくのに必要な雇用の伸びの水準はなお大きく上回っている。

●0.25%の追加利上げ妥当

<エドワード・ジョーンズ(セントルイス)の投資ストラテジスト、ケイト・ウォーン氏>

雇用の伸びは予想を下回ったものの、年内の雇用と成長は小幅な伸びになると引き続き予想される。統計が期待はずれだったとはいえ、市場は過去数カ月間で予想を引き下げてきたことから、今回の内容はそれほど予想外の結果とはいえないのではないか。

米連邦準備理事会(FRB)は統計内容を非常に緩慢で遅々とした回復と捉えるだろう。雇用ペースは期待をやや下回っているものの、依然賃金は伸びていると認識しており、こうした環境の下、0.25%の追加利上げが妥当と考えるだろう。

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