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欧州不安で円高株安が進行:識者はこうみる
2016年7月6日 / 03:42 / 1年後

欧州不安で円高株安が進行:識者はこうみる

[東京 6日 ロイター] - 6日午前の東京市場は、前日欧州市場でイタリア系銀行の不良債権問題や英国の不動産ファンド解約停止などに市場の関心が集まったことを受け、リスクオフ心理の台頭から円高・株安・債券高が大幅に進行した。市場関係者のコメントは以下の通り。

 7月6日、6日午前の東京市場は、前日欧州市場でイタリア系銀行の不良債権問題や英国の不動産ファンド解約停止などに市場の関心が集まったことを受け、リスクオフ心理の台頭から円高・株安・債券高が大幅に進行した。写真は都内で4月撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)

<IG証券 マーケットアナリスト 石川順一氏>

ドル高・原油安・株安の流れとなっている。

ドル高の背景には欧州通貨売りがあるが、その要因は英国の欧州連合(EU)離脱リスクの再燃というより、今夏にも見込まれる英国の金融緩和への思惑だろう。前日の英市場では、株高・債券高・通貨安だった。

ともあれ、ポンドやユーロが売られる中で、主要通貨に対するドルインデックスは強含んでいる。ドル高は、リスク選好の地合いであればドル/円を支援する。ただ、足元ではドル高が株安を促しており、リスク回避の円高圧力の方が勝ってドル/円は下押しが強まりやすい。ドル/円が上昇に転じるには、株高を促すドル安が必要だ。

目先の焦点は、ドルインデックスの200日移動平均線(MA)をめぐる攻防だ。英国民投票の開票があった6月24日以降、レジスタンスとなっている。欧州通貨売りの受け皿としての「消去法的なドル買い」だけなら、200日MA手前で上昇は頭打ちになりそうだ。

ただ、米雇用統計などで強い米経済指標が出て早期利上げ期待が高まるようなら、これを上抜けてドル高に弾みがつく可能性がある。そうなれば、ドル/円はあらためて100円の大台割れを試しかねない。

<三菱UFJ国際投信 チーフストラテジスト 石金淳氏>

英不動産ファンドの解約停止が相次いだほか、欧州では銀行の不良債権などの問題がくすぶっている。株価が急速に戻していたなかで、ここに来てリスク回避的な動きがぶり返している。日本株は直接的には円高の影響を受けているが、ブレグジット(英国の欧州連合離脱)自体は重い問題。もっと慎重にみないといけない。

英国民投票後は、楽観と悲観の間で市場が振れている。まだ材料としてのイメージがつかみ切れていない面もあるが、カギになるのは流動性とみている。これについてはリーマン・ショックの教訓もあり、流動性を絶やしてはならないという各国中銀の姿勢がはっきりしている。

英EU離脱による米景気への影響も注目されるところだが、為替が1ドル100円を上回ったところで定着するのであれば、日本株に対してはそれほど大きな心配は不要だろう。一方、90円台まで円高が進行すれば業績懸念が再燃し、一段安となる可能性がある。ただバリュエーション面での下支え効果も一定のレベルでは見込まれる。下値については過大にみる必要もない。

*内容を一部修正して再送します。

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