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基調的な米物価上昇率4年半ぶりの大きさ、年内利上げも
2016年2月19日 / 17:03 / 2年前

基調的な米物価上昇率4年半ぶりの大きさ、年内利上げも

[ワシントン 19日 ロイター] - 米労働省が19日発表した1月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)によると、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが0.3%上昇と2011年8月以来4年5カ月ぶりの大幅な伸びとなった。家賃や医療費の上昇が基調的な物価を押し上げた。

 2月19日、1月の米コアCPIが2011年8月以来の大幅な伸びを記録した。写真はニューヨークのスーパーで2010年5月撮影(2016年 ロイター/Shannon Stapleton)

前年同月比は2.2%上昇で、こちらは12年6月以来の大幅なプラスだった。過去10年の平均年間上昇率である1.9%も上回った。

市場は前月比で0.2%、前年同月比で2.1%の上昇を予想していた。昨年12月のコアCPIは、前月比が0.2%、前年同月比は2.1%の上昇だった。

統計発表後、ドルはユーロに対して取引時間中の最高値をつけた。米国債はマイナス圏に落ち込んだ。米株価は下落して始まった。

MUFGユニオン銀行でチーフエコノミストを務めるクリス・ルプキー氏は「金融政策当局の望みが叶った。インフレの高まりを望んでいたが、それが実現したのだから」と話している。

FRBは昨年12月に9年半ぶりとなる利上げに踏み切った。物価は、今年の追加利上げの有無を判断する材料として注目されている。最近の株価急落や国内・世界経済の減速で金融市場はひっ迫しており、3月の利上げはほぼないとみられている。

FRBが物価の目安として注目する個人消費支出(PCE)物価指数はコアCPIを大幅に下回っている。

ただ、基調的な物価上昇率に加速の兆しがみえることは、FRBにとって朗報だ。家計のインフレ期待は非常に低く、物価の力強さには課題が残るが、それでもコアCPIが上昇基調を強めていることは、雇用市場が引き締まっていることと合わせて、年内の利上げの可能性を残す材料となる。

1月の全体のCPIは前月比横ばいだった。前年同月比は1.4%上昇で14年10月以来の大きな伸びとなった。昨年12月は前月比が0.1%の下落、前年同月比は0.7%の上昇だった。前年同月比は原油値下がりに伴う物価下押し効果が統計上、はげ落ちたことに伴って伸びが加速した。

1月の前月比の内訳は、家賃が2カ月連続で0.3%の上昇。医療費は0.5%の値上がり。処方箋薬も0.5%上昇した。診察費用は前月の0.2%下落から0.1%の上昇に転じた。病院費は0.4%値上がりした。

衣料は0.6%の値上がりで、5カ月ぶりにプラスに転じた。衣料品店は在庫解消のために大規模な安売りをしており、値上がりは予想外だった。新車の価格は0.3%上昇。ガソリンは4.8%下落した。食品は横ばいだった。

17日には過去5年間のCPIの改定値が発表された。それによると、昨年末にかけての数か月間についてCPIとコアCPIの前月比の数字が上方修正された。

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