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来週はドル/円に底堅さ、米利上げ思惑の持続力に関心
2017年5月12日 / 08:03 / 4ヶ月前

来週はドル/円に底堅さ、米利上げ思惑の持続力に関心

 5月12日、来週の外為市場でドル/円は、底堅い動きが見込まれる。背景にあるのは、米国の着実な利上げへの思惑。来週はトレンドを形成するような重要指標の発表予定がないため、今週末発表の米指標で、地合いの持続力を見極める展開になりそうだ。写真は都内で1月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 12日 ロイター] - 来週の外為市場でドル/円は、底堅い動きが見込まれる。背景にあるのは、米国の着実な利上げへの思惑。来週はトレンドを形成するような重要指標の発表予定がないため、今週末発表の米指標で、地合いの持続力を見極める展開になりそうだ。

想定レンジは、ドル/円が112.50―115.00円、ユーロ/ドルが1.0750ー1.0950ドル。

米景気は勢いの陰りが1─3月に意識されたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)は「一時的」との認識を示していることもあって、市場には4─6月から再びしっかりした足取りに戻るとの思惑がある。

目先で試金石とされるのが、12日発表の小売売上高や消費者物価指数(CPI)。これら指標が強い結果なら、ほぼ織り込まれた米6月利上げ後の着実な利上げペースへの思惑が高まりやすくドル/円が支援されそうな一方、「失望が広がれば、いったん調整が強まりかねない」(国内金融機関)と見られている。

もっとも、ドル/円は114円台ではまとまった利益確定・戻り待ち売りの需要が観測され、頭が押さえられやすいとみられている。上昇基調が強まったとしても「115円にタッチできれば御の字ではないか」(同)との声が出ている。

リスク要因もくすぶる。高値にある米株価が軟調な動きとなっており、警戒感は根強い。トランプ米大統領による連邦捜査局(FBI)長官の電撃解任の余波や、北朝鮮をめぐる地政学リスクへの警戒感もくすぶる。今週末の先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では、米国サイドからのドル高けん制発言も警戒される。

米利上げへの思惑が強まり過ぎれば、このところ軟調な米株などリスク資産が圧迫されやすい。これらが大きく崩れるようなら、リスク回避の円買いが強まりかねない。

米国では住宅関連指標やニューヨーク連銀製造業景況指数(15日)、フィラデルフィア連銀製造業景況指数(18日)、欧州では欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(18日)などが予定される。中国では固定資産投資や小売売上高、鉱工業生産の発表が15日に予定されている。

日本では17日に機械受注、18日に1─3月GDP1次速報の発表があるが「よほどのサプライズがなければ日本サイドのネタでは動意が出にくい」(邦銀)と見られている。

一方、ユーロは、ドルの強さが継続すれば、下方圧力がかかりやすいと見られている。ユーロは仏大統領選後に窓を開けて上昇した経緯があり「この窓を埋めにいく機運が高まらないか注意」(別の国内金融機関)との声もある。

為替マーケットチーム

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