Reuters logo
鉱工業生産速報1月上昇は一時的、外需弱く1─3月減産の可能性
2016年2月29日 / 00:09 / 2年前

鉱工業生産速報1月上昇は一時的、外需弱く1─3月減産の可能性

2月29日、経済産業省が発表した1月鉱工業生産指数速報は前月比3.7%上昇となった。3カ月ぶりの上昇となった。川崎市で昨年11月撮影(2016年 ロイター/THOMAS PETER)

[東京 29日 ロイター] - 経済産業省が29日発表した1月鉱工業生産指数速報は前月比3.7%上昇と事前予測を上回ったものの、生産の基調は弱いようだ。春節前にしては勢いが弱いと指摘されており、先行きの生産計画も弱め。下支えしてきた電子部品の減産や、一般機械や化学・鉄鋼など素材も中国経済減速の影響で振るわない。経産省試算によれば1─3月は減産となる見通し。

1月の生産は正月休みが短かったことや春節前の駆け込み出荷もあり、半導体製造装置やメモリーなどのほか、乗用車や自動車部品などを中心に多くの業種で前月比増産となった。全体では3カ月ぶりの増産。もっとも、生産水準は前年同期を4%弱下回っており、低め。生産計画と比べても3%近く下回る結果となり、経産省では、生産計画を立てた後に世界経済不安が強まったことも影響しているとみている。

先行きの生産予測指数は2月が前月比5.2%の大幅低下、3月が同3.1%の上昇と引き続き一進一退となった。1月の増産は「一時的なものとなる可能性」(SMBCフレンド証券チーフマーケットエコノミスト・岩下真理氏)との見方も目立つ。

予測指数をそのまま当てはめた場合の1─3月見通しは前期比0.3%の減産となる。経産省では、2月予測指数の誤差などを調整すると、実際には前月比6.4%前後の落ち込みになると試算している。そうなれば、1─3月期は見通しよりも減産幅が拡大することになりそうだ。

SMBC日興証券チーフエコミスト・牧野潤一氏は「春節増産の反動減が出るほか、輸送機械では鋼材メーカーの事故に伴うトヨタ自動車 (7203.T)の全生産ラインの停止が響く。また、3月の生産計画も慎重」だとみている。

生産の状況からみて、岩下氏は「1─3月期のけん引役が見当たらない状況下、2四半期連続のマイナス成長の可能性が語られてもやむなし」としている。個人消費も今朝発表の商業動態統計で1月の小売業販売額の滑り出しは前月比1%以上の減少となり、「閏年効果もあるとはいえ、過度に期待できない。実質輸出も1月分は弱い状況」(同氏)となっているためだ。

*内容を追加します。

中川泉

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below