先進国、貿易障壁と気候変動への取り組みを主導すべき=G5
[ラクイラ(イタリア)8日 ロイター] 中国、インド、ブラジル、南アフリカ、メキシコの新興5カ国(G5)は8日、主要8カ国(G8)プラスG5会合を翌日に控え、先進国は貿易障壁の排除と気候変動への取り組みを主導しなければならないとの見解を示した。
G5は、この日当地で行われた会合後に声明を発表し、先進国が引き起こした世界的な経済危機で、新興国がより大きな打撃を受けていると指摘。「われわれは、発展途上国が自ら引き起こしたわけではない危機により過度の責任を負わされている現在の世界経済の状況を懸念している」と表明した。
G5会合は貿易問題の打開が期待されるなかで行われた。G8プラスG5会合の声明草案では、G8とG5が2010年の世界貿易機関(WTO)多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)妥結を目指すことで合意することが示されている。
G5は会合後の声明で、貿易交渉の「未解決問題」に取り組むことに注力する方針を明らかにし、ドーハ・ラウンドの妥結が「世界市場の信頼感回復に向けた大きな後押しになる」との見方を示した。
ただ、同時に先進国に対し、世界経済の足かせとなっているとする貿易障壁を取り除き、貧困国への信用を回復させるよう要請した。
インドのシン首相は「われわれはあす、発展途上国への適切な金融の流れを維持することや、保護主義の圧力に対抗し市場を開放しておくことの重要性を強調する方針だ」と述べた。
G8は8日、世界の気温上昇幅を摂氏2度(華氏3.6度)以内に抑え、温室効果ガスを80%削減することで合意したが、中国とインドに世界的な排出量の半減に向けた試みに参加するよう説得することはできなかった。
G5首脳は、記者団に対し、先進国は気候変動への取り組みでより大きな責任を担っていると述べた。
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