G8、温暖化ガス排出量80%削減で合意

2009年 07月 9日 10:35 JST
 

 [ラクイラ(イタリア) 8日 ロイター] 主要8カ国(G8)は8日、世界の気温上昇幅を摂氏2度(華氏3.6度)以内に抑えるとともに、地球温暖化ガスの排出量を80%削減することで合意した。

 ただ、世界で2050年までに排出量を半減するという目標設定に関しては、中国・インドの合意を得られなかった。

 摂氏2度を気温上昇幅の上限とする目標に、米国・ロシア・日本・カナダが合意したのは今回が初めてだが、欧州連合(EU)とG8メンバーであるドイツ、英国、フランス、イタリアは1996年にすでに合意済み。

 温暖化ガス80%削減に関しても、G8の声明には基準年が定められておらず、「1990年もしくはより近年と比較」すべきとの表現にとどまり、解釈に余地を残した格好となった。

 またG8は、世界的な排出権取引市場および先進国が環境技術対応への資金援助を拠出する基金の創設を支持する姿勢を表明。ただ、ブラウン英首相や非政府組織が主張する年間1000億ドルの拠出額では合意に至らなかった。 

 国連によると、世界の気温は産業革命以降、すでに摂氏約0.7度上昇しており、途上国の多くも摂氏2度の上昇が気候変動による影響が危険水準に達するギリギリのラインだとみている。

 摂氏2度の上限に関しては、9日の17カ国による主要経済国フォーラム(MEF)の声明にも盛り込まれる見通しだが、G8がすでに前年合意している50年までに温暖化ガス排出量を少なくとも半減するという目標に関しては、MEFメンバーに対する土壇場の説得は7日、失敗に終わった。

 背景には、中国・新疆ウイグル自治区の暴動に対応するためイタリアから急きょ帰国を余儀なくされた胡錦涛・国家主席の不在があるという。ある欧州外交筋は「中国が不在のため、交渉はこう着状態だ。MEFの声明には半減目標は含まれないだろう。中国が出席する次回の20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)で再び取り上げる」と述べた。

 
 
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